3月11日から、2週間経ちました。
たった2週間、です。
未だ悲しみと不安と絶望の中にいる方もいらっしゃるのではないかと思います。
日々、祈ること、自分を行き過ぎた不安に落とし込まないように
律して生きることくらいしか出来ない毎日です。

今、ひとつにならなければ、何時ひとつになるんだ。
いま、この時に。

そう思いをめぐらせています。

「がらかめ館」ですが
ちょっと違うマンガの話題。

ウチは毎日新聞を購読しているんですが、
「毎日かあさん」とかアニメ・映画化されていて、それはそれは名作なんですが
今日は震災以降に夕刊紙に載った、「ウチの場合は」（森下裕美…「少年アシベ」等）の話。

切り取っておいておくべし、だったのに、回収に出してしまいました。

震災から1週間たたない、テレビもほとんど報道番組ばかりだったころのものですが


2年生のユウヤくんが、お姉ちゃんにヒヤシンスの鉢植えを見せに来ます。

「もうダメだと思っていたヒヤシンス、芽を出してるよ！！」

「ホントだ」

「来年の今頃は、もっともっと多くの花を咲かせるよ」



鳥頭のワタシは、しっかりとした台詞は覚えていないので申し訳ありませんが、
たったこれだけの台詞の、4コマまんがです。



号泣してしまいました。


作者の森下さんの、なんて希望と愛にあふれたエールだろうか、と。


来年の、今頃・・・・

被災された方々は、今日がいったい何曜日なのかとその余裕さえなく
復旧・復興のために奔走しておられます。
来年、なんて想像すら出来ない絶望のなかにいるかたもあるでしょう。

でも、生きてさえいれば。

長く感じる一日、短く感じる1週間、人それぞれではあるけれど、
等しく、「来年が」「来る」のでしょう。

きっと、多くの、花が咲くだろうね、と信じて。

生きて、生き抜いて。




「がんばれ」なんて、言っちゃいけない、
これ以上、何をがんばらせるんですか、

…なんて、声高に言ってる芸能人がいたけれど。

頑張っている人に、「がんばれ」って言っちゃいけません…っ条例みたいになりそうで嫌だった。

確かにね、負担にしかならない、安い「がんばれ」は迷惑です。

そう、安い「頑張れ」はわかるんだよ。聞いてたらね。



言葉には、魂が宿る。

その言葉を発したひとの、本心がちゃんと乗って行く。

苦労しているひとに心から寄り添って、当てはまる言葉が思いつかないまま発された『頑張れ』は
きっとその言葉以上の深い想いを乗せて、相手に届いていくはず。


ヒヤシンスの鉢植えのメッセージのようにね。