Lesson 2 あれから、あたしはおかしい。ヘンタイ、って思っちゃう。恥ずかしい子って思っちゃう。
こんな子って速水さんが知ったら、嫌われちゃうんじゃないかって思う。
あの日は、結局あたしが解凍するまで1時間はかかってしまって、苦笑いしながら速水さんは帰っていった。
それから1週間、あたしは地方へロケにいったり、そのあと速水さんの出張があったりして
ゆっくり会うことはおろか、電話で話すことも出来なくて
そうしていると、あの時の速水さんの唇や舌の感触を思い出したりして
またちょっとムズムズしたり ため息をついたりした。
そんな日は、夢をみた。
あの日みたいに、キスのレッスンをしている夢。
あの日は夢中でわからなかったくせに、速水さんがゆっくり胸を触っていた感触を思い出す。
もっとキスが激しくなって、二人の唾液が交じり合って、
胸の頂がじわじわと痺れる。
そうして・・・・
速水さんの声が、かすれた声が、耳元で聞こえる。
「もう…我慢できない…いくよ」
その瞬間、あたしの体の中心の…ちょうど濡れている、っていうあたりが
くくくくくくっ、とひくついた。
・・・夢、なのに。・・・
ああ、あたしってヘンタイ、だ。
そのあと、妙にあたしは「握らされた」部分のことを意識するようになった。
びっくりした。正直、人間ってすごい、って思った。
ここまで大きくなる必要ってあるんだろうか、とも思った。
そうして、会社で、とかテレビ局で、とかすれ違う瞬間にめぐりあったりするんだけど
あたしのヘンタイな眼は
スーツを着てカッコよく歩いているのに、
股間が光って見えちゃったりした。
輪郭はわからないけど、ライトセーバーみたいに。
あたしは自分の頭を殴った。
それに気付いて、速水さんは「？？？？？？」って顔をしながらウインクして歩いていった。
はずかしい。恥ずかしすぎる。
速水さんから、電話がはいった。
「あれ、なんだったんだ？」
「…なんでもありません」
「なんでもないって顔じゃなかったぞ。言ってみろ」
「だから、なんでもないってば！」
前みたいに、思い切り拒否する声になってしまった。
そんなつもりじゃなかったのに。
こんなはずじゃなかったのに。
速水さんは、電話の向うで黙っている。
「ご…ごめんなさい」
やっと、あたしの声が出た。
「あんなこと、したからなのか？」
「キス以上のことしたから、俺が嫌になったのか」
違う！・・・・そうだけど、ちがう・・・
「あんなことしたから…あたしが本当はヘンタイなのかも、って」
「なに？」
「ヘンタイで…恥ずかしくて…自分が嫌で…」
「マヤ…」
「はい」
「明日のスケジュールは？」
「午後から、雑誌の取材が1件だけであとは休みです」
「今夜、風邪引いて明日は休みだ」
「はぁ？」
「俺も、今夜風邪を引くことにする」
「？？？」
「今から行くから、風呂の用意。よろしく」
そう言って、ぷち、と切れた。
ど・・・どゆこと？
風呂の用意？
って、・・・
ええええええええぇぇぇぇぇ～～～～～!!!!!! 続く！！
焦らしますね、なに調子こいてる、はね吉！！！！
次回は正真正銘、パスワードです。
本当は今日パスワードかな、と思って書き始めたのですが、
マヤたん＠性への目覚め があまりにかわゆくて萌え～～～てまったので
限定公開にせず、ふんわりでいきました。
ばるん男爵がイライラしてます。
「そんなちっちゃいエロ、誰も求めてないザマス！とっととイくザマス～～～！」
スミマセン。
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