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秘密の伊豆の… 2
2011-10-11 Tue 01:19
連休、いかがお過ごしでしたか?
ワタシは地域の秋祭りにほぼ初めてに近く(!?)行ってきて、
すっごく刺激を受けて帰ってきました。
刺激…?
もちろん、ばるん祭(どなたかの省略、結局使わせていただいてます)の為の!!!!!
こんなふうに書いてしまうとあらすじが見えてきてしまう…鉄板ですけど。
ま、いいや。

今宵も 収穫大感謝祭 2011 ~ちょ…ちょっとスグには無理だって~
に、お越し下さってありがとうございます~♪
さて、お越しの方々には申し訳ないのですが、今宵は18禁的な話ではありません。

そこ!
「ええええええええええええええええええ!!」……って言わない!

さて、
秘密の伊豆の…1で、ばるん的には未踏のヒジマスだったのですが、
ちゃんとマヤたんに話がいきますからね。
で、3で再び18禁…そのステップアップのための2、です。

連続18禁!!と銘打った割にはブレブレで申し訳ない!!!!

逃げっ!!


…いや、逃げる前にこちらをどうぞっ!!

そんでもって 逃げっ!!











          秘密の伊豆の… 



 晴れて自由の身となったおれは、女優の卵・豆台風を殊更丁寧に大切にもてなすようになった。
とりあえずは、「友達として」のデートと称して、ハラペコ狼少女を餌付けする。
時々前のようにからかって笑ったりするが、ちゃんと
「愛情の裏返しだよ」と臆面無く言葉にする。

マヤは初めはムキになってプンプン怒るのだが、おれが素直に
「そうやって怒る顔もかわいいからな、やめられないんだ」と言うと
真っ赤になって慌てている。かわいい。

マヤの態度はかなり軟化し、友好的になったと思う。
まず、「だいきらい」「ゲジゲジ」「冷血仕事虫」という言葉は出なくなった。
(「仕事中毒」「三度のメシより仕事が美味い速水さん」とは言われる)
そして時々、
「速水さんとあたしの仲じゃないですかァ」と調子よく甘えてねだったりして、おれを舞い上がらせたりする。
そうかといって、おれが調子に乗って頬やおでこにキスなどしようとすると
真っ赤になって、まさに烈火の如く怒る。
「まだ100%気を許してるわけじゃないんですからねッ!」と。

…つまりは、都合よくあしらわれている…

そして、どう逆立ちしても、「紫のバラのひと」にはかなわないらしい。

見合いの前、冷や汗ばかりかいてどうしても聞けなかった…、
「もしも…おれが紫のバラのひとだったらどうする?」という問いも、
「友達」になってからは案外サラッと聞けるようになった。
マヤは、
「本当にそうなら…、文句なく速水さんのこと大好きになって愛しちゃいますよぉ~!」
と軽く言い放ってくれる。
「そんな事、絶対ありえないモン」と言いながら。そして、

「あー!紫のバラのひとごめんなさい!ほんの一瞬でも、こーんな速水さんといっしょにしてしまいました!」
と、おどけて祈るポーズをする。
「こら!こーんな速水さんってどーゆーことだっ!」と頭をワシワシしたけれど。
切ない。かなりこの状況は切ない…。

「そんなに軽く愛しちゃうのなら…おれもさっさと紫のバラのひとです、と告白するだろうな。
うらやましいよ、君にそこまで愛されているその人が」
「えへへぇ~紫のバラのひととの絆は絶対なんです!」
マヤは屈託なく笑う。
おれはチクチクと胸が痛む。

あ、でも、と。

「もしあたしに好きな人が出来たりして、結婚するかも、って紹介したら…
紫のバラのひと、祝福してくれますかね…?」

胸に、ぐっさりと言葉が突き刺さる。
そんなこと、おれに聞くな。
祝福なんて出来るはずがないだろう…?

返す言葉が出なくて黙っていたら、

「例えばね~、もし、速水さんを紹介したら、『そんな冷血漢はやめときなさい』って
言われちゃうかも~!きゃははははは!」

あっけらかんと笑っているマヤ。青ざめているおれ…
ボディに効いてくる、ひさびさに…

それを見て、マヤは少し慌ててとんできた。

「でも、でもね、速水さん、あたしちゃんと言いますから!
ああ見えていい人なんです、って説明しますから!
普段隠してるだけで、優しくて素敵なひとです、って言いますから!
もー、何落ち込んでるんですか~!」

…かばってくれるのか、君は…。
あいまいに笑って、ポンポンと頭をなぜる。

「ちょっとはおれの株も上がってるんだな、ちびちゃん」
「そうですね、結構わがままきいてもらってますから」

そうは言うが、彼女の我儘なんてたいしたことはない。
「どこそこのケーキが食べてみたい」とか
「プラネタリウムが見たいです」とか、その程度だ。
なんだって聞いてやりたいし、おれにとっても楽しい事だった。

「だからね…だから…」

マヤは覗き込むようにして、おれに話しかける。

「今度の速水さんのお誕生日は、速水さんのワガママなんでもききます」

今…なんて?

「当日はまだ公演中だからムリかもですけど、公演終わったらすっかりヒマ人ですから。
速水さんの都合のいい日にまる1日、プレゼントデーにします」

「おれの誕生日…知ってたのか」
「水城さんにききました」

「…本気で言ってるのか?おれがとんでもない事言い出すとは考えないのか?」
「とんでもない事言い出すのはもう慣れてますって!だから、それでもいいから、って言ってんです!」

おれの脳内で、煩悩が大騒ぎするのを止めようがなかった。
それが口から飛び出しそうになるのを必死で堪える。

「あ~、でも、出来たら楽しいコトがいいなぁ~!
公演お疲れ様会も兼ねて…遊園地~とか、温泉~とか、
あ、秋だし紅葉狩り、ってのもオツですよ~~、ねっ?!」

ドキドキさせておいて、ちゃっかり自分の希望も押し付けておくところは
深いところまで考えてない、天然なマヤらしいところか。

「そう…だな。一度君を招待したい所があるんだが…考えておくよ」






        つづく。



うふふ~~~ん、鈍感なのね~~真澄さん!!

設定はジェーンの頃、なのでマヤたんは正体を知りません!

さぁ、いよいよ伊豆ですよ、奥様!!

次回お楽しみに!

たくさんたくさん拍手とメッセいただいているのですが、
お話UPを優先させていただきますね。
お返事待ってて下さいね~~♪

そうそう、過去作にもパチポチいただいてスッゴク嬉しいです!
ちょっと自分でもどんなだったかな、って読み直したりして。

…相変わらずな文章書いてるよ……とため息ついて帰ってくる…;;

では股~~~☆


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