2ntブログ
 
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
秘密の伊豆の…4
2011-10-13 Thu 02:19
今宵も、
収穫大感謝祭 2011 ~奥様、予想どうりです。ベタでごめんね~
…にお越し下さって、ありがとうございます!

ほんとうにありがたいですね~、うひょひょでございます!

いよいよ、ときめきのマスマヤデートの日、なんですけど
ううう、なかなか18禁シーンにイケない!!
前置き、は重要…ですよね?
ドキドキ・甘アマも見たいですよね?
あああ、でもでも、18禁祭なのに~~~!
詐欺~~~!って思うよね?
ううう~~ココロウラハラ~~~~!

では、続きからどうぞ~~








          秘密の伊豆の…


 11月のとある休日…もうすぐ夜も明けなんとする時間。
マヤは白百合荘近くの公園に来ていた。もうすぐ、待ち合わせの時刻が来る。
誕生日プレゼントに、まる1日真澄の我儘に付き合う、という約束。
真澄はきっと、今までと同じように来るのだろう。
しかしマヤは違った。今日は真澄に正直な気持ちを伝える。
だからもし、真澄が抱きしめて来るならぎゅっとしがみつく。
もしキスをしてきたら、どんなに恥ずかしくても照れ臭くても、受けよう、と思う…

もし…もし、それ以上のことを求めてきたら?
自分はどうなってしまうのだろう…どんな顔をして、その時を迎えたらいいの…?

真澄のキレイな顔が近づいて来るだけで緊張が最高点に登るのに、
それ以上ってどんなことをされるのか…
仲間にいろいろ聞いて、手順などはなんとなくわかってはいるものの、
実際の真澄がそんな行動をとるのか?と考えるだけで思考が爆発しそうになる。
…っていうか、想像が出来ない。

けれど…拒否はしたくない、と思う。

初めての出会いから今までを、マヤは振り返っていた。
真澄が自分への想いを隠して自分を叱咤激励してくれた、その心中を思うと
有難く、いとおしくてしかたないと思っていた。
自分の全てを捧げたい、と思った。

それに、紫のバラのひとのお墨付きまである。
紫のバラのひとほどの人格者がまちがいはないだろう、と判断したに違いないのだから。

「マスミはおすみつき…」

マヤはどうしようもないダジャレをつぶやいて、
ひとりでプププ、と笑っていた。


「何夜明けにひとりで笑ってるんだ。気味悪いぞ」と声がする。
「あっ、はっ、おっ、おはようございます!」
真澄はベージュの綿パンとサックスのシャツで、髪はラフに散らした姿だった。
戦闘服に身を固めて、冷徹な表情の速水真澄は、どこにもいなかった。

「おはよう」
「は…速水さん…ですよね?」
「なんだ?オバケでも見るような顔をして」
「いや…違う人みたいって思ったから。服だって違うし」
「おれだって年がら年中スーツ着てるわけじゃない」
「そ…そですけど」
「ま、いい。行こうか」

公園脇に停めた真澄の車に乗り込み、出発した。
「こんな朝早くすまなかったな。いろいろ考えていたら、1日に収まらなくて…」
「どんだけ欲張りなんですか!普通デートに5時半集合なんて有り得ませんよ」
「ははは、そうだな。ちびちゃん、よく寝たか?公演疲れはとれたか?」
「はい。ジェーンもやっと抜けました」
「それは良かった。何かの拍子に唸られたり噛み付かれたりしたらかなわん」
「あれ?今日はプレゼントデーだから?前みたいに強気ですね」
「ははははは」

…うそ。

ほんとは昨日はどきどきして、少しも寝付けなかった。
それからもし…抱きしめられても…噛み付いたりなんかしない…。

車は高速を通って伊豆に向かう。
早朝なので渋滞もなく、2時間ほどで伊豆高原についた。
植物園や動物園をのぞいて、ブランチを楽しむ。

「どうする?温泉もあるし、ゴルフなんかも出来るぞ。何がしたい?」
「あたしがどうしたいか、じゃなくて…速水さんのしたいこと、でしょ!」
「いいのか?…じゃぁ、今度は浜のほうに行ってみるか」

山に囲まれた遠浅の砂浜。岩場の上に建つ一軒家の前に車を停め、浜に向かう。

「う・わ・あ!あたし、砂浜って実は初めてなんです!波打ち際、裸足で歩いてみたい!」
「お、おい、もう水冷たいぞ!」
「ちょっとだけ!大丈夫だからーー!」

あっという間に走り出し、波打ち際にいくマヤ。
まだまだコドモだな…と思う。
こどもなのに…子どもだったのに、もう心が囚われてしまってどうしようもない自分がいる。

「あっ!速水さん!」
「んー?」
「ちょっとだけ、こっち見ないでねー!」
「なんだ?」
「だっ、だからっ、こっち見ないでーって!!」

マヤはストッキングを脱いで裸足になっていた。
視界の隅に、スカートの裾から手を入れてストッキングを下ろしている姿が入ってしまい…
真澄は慌てた。
昨晩、煩悩が大暴走し、あらゆる妄想が総動員で順番待ちして襲ってきて…
煙しか出なくなるまで処置を施して今日に臨んだのだが…
実際に目にするマヤの素足はその苦労を見事に打ち砕き…

「底なし」というレッテルを自分自身に貼り付けざるを得なかった。

そうしてはしゃいでいるうちに、マヤが小さくクシャミをする。
「ほら、風邪引いたりしたら困るだろ。そろそろ戻ろう」

車を停めた家に来る。
「ここは…?」
「速水の別荘。今のところ、おれしか使っていない。仕事に疲れたらここに籠もるんだ」
「速水さんも仕事に疲れることってあるんですか」
「コイツ」

廊下を抜けて広いリビングに通される。
大きな掃きだし窓の向うは、海に面したテラスがある。
海面が光を受けて、キラキラと輝いている。

「うわーーーーーぁ」

真澄は窓を開けて、テラスにマヤを誘った。
潮風がゆるやかに髪をなぜる。
「気持ちいいですね…」
「ここに来ると、嫌なことや辛いことがみんなリセットされるんだ。
 本当の自分に戻れる、唯一の場所なんだよ」
「そんな大切な場所なのに…あたしなんか連れてきて良かったんですか…?」

「君だから…君だけを…連れて来たかった」

「おれの、誕生日だから…おれがずっとしたかったことをしてもいいか?」

どきーーーーーーん、と心臓がなった。

真澄はポケットに手を突っ込んで、何やら掴んで出してきた。

「君のために、おれが選んだ。プレゼントさせて欲しい。ここに来てくれた記念に」

開いた掌の真ん中に、ネックレスがあった。

本当に小さなちいさなダイヤが、五弁の花とも星の形ともとれるように並んでいて
金の細い鎖が両端から伸びている。

「かわいい…」
「着けてあげよう」

真澄はマヤの髪を正面からかき上げて、首筋を通り留め金をつけた。
胸の中にすっぽりと納まるような形になり、
気持ちを伝えるなら今しかない、と思った。

そして、そのまま…

真澄の胸に頭を預け、腕を背中に廻して。


「速水さんが…………好き………」とささやいた。

「今まで…言えなくて…待たせて…ごめんなさい…速水さんが…大好き、です…」

真澄は、硬直していた。
何よりも…そう、何よりも嬉しかった。

嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。

「もう…離したくない。困った…恐がらせたくないのに」
「だいじょうぶ…です…がんばります…」
「がんばるって、マヤ…」
「紫のバラのひとからも、認めてもらってますから」

「…は?!」

「あ、そだ、ちょっとまってて」

マヤはパッ、と身をかわして、パタパタと荷物を取りに行き、
包みを手にして戻ってきた。

「これ。紫のバラのひとからです」

「な…何だって?!」

ラブボルテージが最高潮になっていた真澄は、謎の人物に翻弄されて
すっかりラブシーンどころでは無くなってしまったのだった…



                 つづく~~~~~^^


ふは~~~~~。またもや寸止め、です~~~ゴメンナサイ。
玉手箱の中身…次回公開!
もうね、ベタベタで「お楽しみに」なんて言えないわ~~~。ははは。

えと、伊豆周辺、行った事もなくぐぐって情報収集。だから大まつがいばかりでしょうと思います。
すみません~~~!



関連記事
別窓 | 収穫大感謝祭 2011(R18) | コメント:2 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<秘密の伊豆の… 5 | はね吉 がらすの森 R-18 | 拍手コメへのお返事です☆(10/8~10)>>
この記事のコメント
初めまして。
以前から楽しく拝読させていただいていました。
寸止めも結構好きですねー。もしこのまま何もないならば是非面白い結末を、と願いますが、ばるん祭りでしたっけ。そうはなりません・・・よね?
続きを楽しみにしています。
2011-10-13 Thu 05:51 | URL | milk #-[ 内容変更]
はじめまして、milk様!コメント本当にありがとうございます♪
以前からお越し下さってたのですね。ほんとありがとうございます^^
寸止めの嵐も焦らしの嵐も踏み越えてくださってるのですね;;
お待たせしてごめんなさい、です><
ばるん祭なので、ちゃんとありますよ、というのはお約束します!^^
これで無かったら詐欺ですもんね~~^^;
もすこしおつきあいくださいませ♪
2011-10-15 Sat 01:02 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
∧top | under∨
| はね吉 がらすの森 R-18 |