ぬくぬく? 1
晴れてマヤと真澄は想いを通わせる者同士、となった。
元婚約者も体力が戻ってから、新しい世界を求めて海外に留学したと聞いた。
しかしやはり周りの方たちへの遠慮も然るべく、と
二人の恋については極親しい者にしか明かされていない。
紅天女の継承がマヤに決まり、大都芸能へ復帰し
本公演、地方での公演、主演映画の撮影、とめまぐるしく月日は過ぎていく。
晴れて想いを通わせる者同士、といっても、
実際には恋人同士らしく時間を過ごすこととは縁遠い二人だった。
気がつけば、一年が終わろうとしていた。
これと言って思い出を作ることが出来なかった今年、
お互いの頑張りを認めて慰労したい。
真澄は新年にむけて、誰も知らない処へ旅行にでも行きたい、と考えていた。
その日程を捻り出す為に、毎晩日付が変わっても執務室から出ることはなかった。
大晦日。
国民的歌合戦の審査員を務めたマヤを、事務所社長として迎えにいく。
歌合戦の終了で出演者が早々に引き上げていく。
真澄が居るのを認めて、新年一番の挨拶をしていく関係者も多く、楽屋周りはごったがえしている。
マヤの楽屋のドアをノックする。
「もう用意はできたのか?」
「あ!速水さん!お疲れ様でした!」
「マヤもご苦労様、だったな。疲れただろう」
「ううん、今日はすっごく楽しかった!!夢だったもの、紅白をゆっくり見る、なんて!」
「そうなのか?」
「年越しそばの配達があったし、大晦日はバイトの時給が100円アップでしたから」
マヤのそういう感覚は、自分が日本を誇る大女優なのだ、と今でも意識していないところからくるのだろうか、と真澄は思った。
オファーがあったら何の役にでも飛びつこうとする危なっかしさ。
発言が小市民的で素朴すぎて「天然系」「ネオ不思議ちゃん」との噂。
社長自ら守らなければ、とアピールして、半ば強引に大都の分譲マンションに住まわせることにした。
もともと自分の仮眠用の部屋もあったので何かとカムフラージュできるし。
「明日からのこともあるから、今夜はゆっくり休むんだよ」
「…え?今夜はウチに来ないんですか?」
そんな誘いの殺し文句を、マヤはあっけらかんと口にする。
さも、当たり前に熱い夜を予定していたかのように。
「……マヤ……ッ」
始めから水門を閉ざしていたのに、急に門を開けたので
怖ろしい勢いで妄想が脳内に流れ込む。
明日からの休暇を捻出するために、睡眠時間を切れるだけ切り詰めて仕事をこなしてきた真澄の脳内はすでに末期症状だった。
ちょ…ちょっとくらいなら…イイ…かな?
「じゃ…」
「あ!!そか!明日から出かけるんですよね!ちゃんと睡眠とっておかなくちゃ、でした!!」
スカッ、と空振りをした真澄の煩悩…。
およそ百と八つの鐘の音でも振り払うことは出来なかったことだろう…。
そして一人のベッドの中で108ほど湧き上がってくる妄想と立ち向かうために、睡眠どころではない、真澄であった…。
つづく。^^
ぷはぁ~~~!おまたせいたしました!
久々のお話更新できました!!
クリスマスに募集しましたゲリラリクエスト、始めはSSの予定でいましたが
急遽ばるん男爵祭用にするために、少し膨らみを持たせて(もちろん濡れ場です)連載にしますね。
やっぱエロは燃えるね~~!
寒い寒い冷える夜、熱いシーンで濡れそぼりあったまってくだサイね!!
そだ!
77777HIT、本当にありがとうございます!!新年二日目、にこんなラッキーナンバー、ありえない!!ですよねっ!
ひとりでコーフンしてましたけど、
そろそろかな…と思っていたらすでに77783、だったんです。残念。
ですから、
携帯でお守り(ご利益ナシ)ゲットされた
to○○○○ko様!!おめでとございます!
もしもよろしかったらリクエストをお寄せくださいませ~^^
妄想シチュエーションでも、
こんな真澄を見てみたい、でも
名詞のお題組み合わせ、でも
お気軽にお願いいたします~~~~^^
待ってるよん♪
それでは、今宵はこのへんで。
見逃したワタシたちにも、ステキな明日が来るはずデス☆
- 関連記事
-