森のお城 4
ばら色のバスルームで、服を着たままの男女が
金ラメの『スケベ椅子』を呆然と眺めてる…。
「すごいネーミングですけど…どこがスケベなんですか?これ」
「使用方法が、スケベ。だ…」
「使用方法…?」
「例えば・・・」
「たとえば?」
「俺が、裸で、コレに座って」
「はい」
「この、溝の部分に、」
「はい」
「………」
「速水さん?」
速水さんは冷や汗でダラダラになっていた。
「あ…後で、教える」
速水さんは慌ててバスルームから逃げ出してしまった。
「えええええええ!」
バスルームに、あたしの声が響いた。
「あたし!先にお風呂いただきますから!」
そう叫んで、バスタブにお湯を入れ始めた。
どーんと置いてあるこれまた金ラメなエアマットを
がたがたと動かしてすりガラスの窓際に置いた。
「目隠しに使うんじゃないんだろうケド…ね」
アメニティの中に、バスバブルがあったから、嬉しくなってバスタブに注ぎいれる。
ジャグジーのスイッチをいれて、服を脱いだ。
薔薇の香り。もこもこの泡のなかで、あたしは夢心地になる。
大きな鏡もあって、泡をビキニみたいにまとわせて姿を映して遊んだりしてみる。
普段は速水さんと一緒にお風呂に入る、なんて考えてもみないんだけど
アワアワだったらそんなに恥ずかしくないかな?って思ったりして。
「速水さ~ん、いっしょに入りませんか~?楽しいですよ~」
「楽しいだけですませる自信がないから遠慮する」
…速水さんって、あたしより恥かしがり屋、なのかな?
お風呂からあがってベッドルームに入っていくと、慌てたようにテレビが切れた。
「お先でした~。速水さんは?」
「あ…あぁ。入ってくる」
ベッドに上がって、配電盤みたいなパネルやらグッズを見る。
小さなトレイがあって、灰皿?と思ってよく見たら…コンドーム…が置いてあった…
実は、あたしはセックスを経験はしているけれど、
コンドーム、というものをあまりよく知らないまま、だった。
いつの間にかどこからか速水さんが準備して…
多分使っているんだろうけど…
いつの間にかどこかへ無くなってしまう…
そんな存在だった。
コレ…これから使うのかな。
でも、こんなものをちゃんと枕元に置いてくれてるなんて
やっぱり「ラブホテル」ってセックスするためのホテル、なのかぁ…
見ていくと、なにかカタログみたいなの、がある。
パラ、と開くと…
『貴女を快感の淵に引きずり込む魅惑のグラインド!』
『振動がたまらない!』
『何回も昇天まちがいなし!』
と、ゆー…オモチャのパンフレットが…
「フロントまで」って。
びっくりしてひっくり返って、ドッキンドッキンして。
あ、てっ、テッ、テレビでも見ようかな…ってリモコンのスイッチを押したら…
50インチ大画面に、マッチョな彼と色っぽい彼女が後背位、とゆー体位で
ガックンガックン揺れているシーンが大写しになっていた…
つっづっくっっっっ!!!!!
…みか○ちゃん。
ホント、いいお題を下さいました!
もーね、楽しくって仕方ないアルヨ!!
ちょっと速水さんがヘタレ気味、なのはお許しください。
彼は必死で闘っているのです^^ 理性が。
しかし、お約束どうり、完敗してくれますので~~
安心してマッタリお待ち下さいね~~^^
それでは、今宵はこのへんで。
世の、本当にどうしようもない男どもが
しっかりオトナになることを祈りつつ。
明日もいい日でありますように☆
追伸:ちゅた、インフル治りました!
お見舞いありがとうございました♪
- 関連記事
-