今宵も

　はね吉　がらすの森　～あっついねぇ…。～


　…に、お越しくださいまして、ありがとうございます！


いやぁしかしなんですなぁ…
暑すぎますなぁ。
で、夕立、っていう感じじゃなくてもう、「スコール」ですね、最近の雨の降りかた!!

どうぞ皆様、お気をつけ下さいね～～



さてさて、連載を始めようとしています^^

最近の作品は

*切ない系
*しっとり系
*エロ無し！

…で来ていましたので、
そろそろばるん男爵が恋しい、と思っていらっしゃる方も多いようで…

でね、でね。

速水さん絶倫設定って多い、と思われませんか？

ふふふふ。イヤじゃないけどさ。



今回、「フツーのヒト」速水真澄、でいきます^^
絶倫真澄しか受け付けないワ！！なお方には物足りないかも、ですので
あまり期待しないでくださいませ～～

HKD48手より、

６．Ｄ．Ｃ．（ダ・カーポ）
23．鍵がない
28．琥珀色の吐息・桃色吐息
41．百日愛～止まらぬ愛～

…からお送りいたします＾＾




続きから、ドゾ！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　百日愛　～止まらぬ愛～　１






　マヤの新しい部屋はいわゆる「社宅」だった。
そう、マンション一棟が大都芸能のもの、だった。
階が上になるほど部屋はグレードアップされていて、
下の階の部屋は新人の寮がわり…というものだ。
マヤはもちろん、最上階…の、ひとつ下。
最上階はマヤ専用のマネジメント事務所…となんと社長の部屋がある。

速水社長は紅天女の後継者と再契約したのをきっかけに
大都芸能に近くに建築中だった分譲マンションをまるごとぽん、と購入したのだった。
もちろん所属タレントの寮や社宅やマヤの事務所…が大前提。
マネジメントのしやすさも格段に違う。
仕事が押して屋敷に帰るのも面倒な時には仕事も仮眠も出来る場所があるのは便利だ。
やれ不倫だ熱愛だ妊娠騒動だ、なども
自分が「寮長」のように行き来していれば起こりにくいともいえる。





…と、いうのはもちろん建前中の建前…。




専用エレベーターでしか、社長の部屋に行くことは出来なくなっているが…
実は、隠し階段がある。
ご想像のとうり、階下のマヤの部屋に降りるための階段だ。
そしてもちろん…鍵がない。
鍵はないが、マヤの部屋から繋がる階段には本棚を模した「隠し扉」がついている。

「忍者じゃないんですから」
マヤは呆れかえった。
「それか、『アンネの日記』ですかね」

秘密の交際、だったから。
それも大スキャンダルに発展しかねない。
せめて前の婚約破棄から3年は大人しくしていなければ…。
社長にしてもマヤにしても、多忙を極めるふたりにとっては
住まいを同じにしなければ逢うことは奇跡に近い確立だった。
だから…しかたなく、だ。しかたなく。

確かに「本棚型隠し扉」に「秘密の階段」は大袈裟でワルノリ、だったのかもしれない。
聖が妙に張り切ってしまったらしい…。

---

「23時帰宅」

速水さんから携帯メールが入る。
「了解」と返信しようとして「いっしょにおフロ入る？」も添えた。

2週間ぶりに顔を見ることが出来る。
あたしの撮影、速水さんの出張、ロケ、会議、出張。
うまーく逢えないように操作されてるんじゃないかしら？と思うくらい。
…実際、同じマンションに部屋を構えることに、水城さんは猛反対をしたらしいから、
そんなふうに社長の仕事を割り振っていたとしても、文句は言えないんだろう…。

「（゜▽゜）!!　　o(^-^o)(o^-^)o ♪♪♪」
そんな返信が来て、笑ってしまった。運転しながらそんなメールしてちゃ危ないじゃない。
（よい子はマネしてはいけません！！いや、運転ちぅはケイタイ触っちゃいけません！）

二人が秘密で付き合い始めてから、もうすぐ1年が経とうとしている。
でも、実際に会えてるのはひと月に1.5回…。
メールや電話は出来るだけしているけれど…普通の恋人同士のようにデート、はしにくい。
「女優に接待のお食事」のようなデートはするけれど。
どうしても部屋でまったりと過ごすことが中心になっている。

逢える時は、速水さんは自分の部屋に社長専用エレベータで行き、着替えてから秘密の階段を降りてくる。
ちゃんと部屋の照明はつけたままで。
ラクなスウェットとＴシャツで。
一角獣の堀田さんと同じような格好だなって思って…美奈には悪いけど、やっぱり速水さんのほうがカッコイイ。
ナイショだけど。
そのままDVDを見たり…そのままイチャイチャしちゃったり…
すっごく速水さんが疲れてる時は、朝まで膝枕したこともあった。


そうこうしているうちに、速水さんが本棚の扉を開けて入ってきた。
「なんだ、漫画が増えたな」
「48巻…。よくこんなに長い漫画を読んでるな」
「秋には49巻が出るらしいですよ」
「おれには付き合いきれないな」
「ふふふふ。炎上しますよ」

「?????」な顔をして笑う速水さん。やっぱりステキだ。

「お帰りなさい♪　お疲れ様でした！」
あたしは速水さんの胸に飛び込んだ。
あたしの好きな柔軟剤の香りに、煙草の苦い匂いが混ざる。
胸いっぱいに吸い込んで、速水さんの居ることを実感した。
「この…速水さんの琥珀色の吐息と、あたしの好きな香りが混ざるのがたまらなく好きなの」
速水さんは抱きついたあたしを優しく揺すりながら「そうか」って囁く。
「おれは…マヤの桃色吐息が、その琥珀色の吐息と混ざるのがたまらなく好きだ」
そう言って、あたしの唇に小さなキスをする。

「お腹空いてない？簡単なものなら出来ますよ」
「んー…早くマヤが食べたい」
「まだオアズケです！えっち」
速水さんは抱きついたあたしを抱えたままでペンギン歩きをして、
「2週間も会えなかったら、この街は戦場だから男はみんな傷を負ったえっちな戦士だ」
と、わけのわからないことを言いながら寝室に向かおうとする。

「もぉぉ、だ、め！」

あたしは思い切り速水さんのわき腹をこそばした。
「うっ、わっ、はっ、うは、うは、うははは、やめっ、やめろ、マヤ！」
「　や　め　な　い　！　」
速水さんはこう見えて　すごくくすぐったがり屋だった。
耐えられなくなってあたしを解放したあと、逃げ始めた。
「そんなことをするとな、あとで倍に仕返しされるぞ。おぼえとけ！」
「ふ～～んだ、へ、い、き、で、す、よぉ～～～だ！」
「よ～～～し、おぼえとけ」


速水さんは突然、Tシャツを脱ぎ始めた。












　　　　　　　　　　　　　　つづく^^






　　　『百日咳』というのは咳が止まらなくて100日も続くから、とこんな名前なのですが、
　きっとこのお題もそういう「止まらない」意味で考えられたのでしょうね^^ステキ


だらだらと続きます。すみません。
エロっぽいシーンもおまたせします＞＜
ゆっくりまったりと。



　それでは今宵はこのへんで。
　明日もいい日でありますように～～～♪♪

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