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Water 4 完結!
2011-05-07 Sat 16:03
「ふふふ」なんて、不気味な意味不明な音を連ねてしまいました。

「も」なり「ふ」なり。

なんやねん!どやねん!ですね…壊れちってます。

おもいっきりツッコんでいただいて結構ですよ~泣いて喜びます。


それでは、第4話です。






    Water 4




突然発せられたマヤの一声で、俺は心臓を思い切り背中にぶつけて仰け反った。
マヤの意識が戻って、眼を開けた途端に至近距離に俺の顔があったりしたら
いくら40度の熱が出ていてもありったけの悲鳴を上げるに違いない。

仰け反りついでに足が立たなかったので、
ああ多分俺はベッドから無様に転げ落ちるんだろうな、と思ったが
マヤの視界から消えるのなら、それも得策と心得て重力に従った。

速水真澄ともあろうものが。

ベッドから転げ落ちるなんて生まれて初めてだ。

何の悲鳴も聞こえなかったので、不思議に思ってベッドサイドから眼だけ出して窺ってみると
マヤは変わらず、昏々と眠っている。

気を取り直して立ち上がり、マヤをうかがう。




「…も……。」

さっきよりは驚かなかった。


「…もっと…。…」

意識の無いまま、マヤはふらふらと手の甲を自分の頬にあて、ピタピタ、ピタピタと合図をした。

「う…うぉ…あ……」


俺は気付いた。忘れもしない、マヤが自分の心身に刻んだ「奇跡の人」ヘレンの仕草だ。
本能で求めるときの、親愛の仕草だ。

「うぉぉ…あぁぁ…」

失っていない、俺は確信した。
一時的なショックで演じる気持ちになれないだけ。
この子の本能は、演じることを欲している。
こんな意識を失っている時だからこそ、演じた人物の心が甦る。

こんな俺でいいのなら…


水差しの水を口に含み、同じように注ぎ込む。
マヤの舌は、執拗に水を求めて吸おうとする。
つよく。
マヤは俺の、水を求めた。
俺は夢中になった。
途中で水なのか俺の唾液なのかわからなくなっても、
マヤはおれの唇を待っていた。

何度も水を注ぐうち、俺の理性がとびそうになる。
もしかして水を含まなかったら、
そのまま俺の口づけを求めるのだろうか…

舌どうしが触れ、絡まった。
俺が吸い、マヤも吸った。
あぁ、もうだめだ、ままよ、と強く吸おうとしたら。




「溺れる。も、いい」




心臓を鷲掴みにされて、俺はへなへなとベッドサイドに座り込んだ。




・・・溺れる、か・・・


可笑しくなって、眠るマヤの横で震えて笑った。
事件以来、久し振りに笑ったのかもしれない。

そうだよ、マヤ。俺のほうこそ、お前に溺れてしまった。





いいか、マヤ。覚悟しておけ。
俺は絶対にお前の生き甲斐を取り戻させてやる。
ここまでしてしまったのだから、どんなことをしても。




お前にとっての水を、きっとその手に掴ませる。








       おしまい!









やっと、完結しました。

結局、ただちゅーちゅーさせたかっただけ、なのかも。
高校生マヤたん、すでにディープキスで年上男を溺れさせる…。


なんておそろしい子!!!


なんだかまた逃げないといけないような気がしてきました…

でも、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!



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