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追想…社務所
2012-06-10 Sun 23:26
今宵も

はね吉 がらすの森 ~紫陽花の花が色づき始めると入梅なんだって~

 …に、お越しくださって、ありがとうございます!!

洗濯をする人にとって、梅雨はうっとーしい季節です><
洗濯とか関係なかったら、楽しいのかなぁ…?

雨、といえばマスマヤよね、って言いたいくらい、
このふたりのシチュエーションには欠かせません、よね。
「通り雨」の一人舞台もありましたね~

「雨」

なにか、起こりそうな気配…




さて、HKD48手もどんどんお話化出来てきてます~~
ありがとうございます♪

46.追想…社務所

そうです!! あ の 社 務 所 !!!

ガラパロをしていたら、一度は挑戦したくなるテーマ、ですね~~
100人いれば100通りの 妄想が…!!

「追想」ってくらいですから、「本人たちの」想いを追いかけます!
ちょっとはね吉流に書きますので、おふざけが過ぎる場合もあるかもです。
どうぞ、どんと来いな方以外…覚悟してお読みください。
苦情は受けかねますのでご了承ください~~~

では、続きからドゾ!!






            追想…社務所 1・マヤの場合



 水の演技の修行で疲れた身体を布団に横たえる。
この間まで、布団に入ると10分も経たないうちに眠りの世界の扉が開いていた。
けれど最近は、決まってあの人の温かさを思い出してしまって、しばらく眠れなくなる。

梅の谷でしか咲かない、恋の花だと思っていたのに。
毎夜毎夜、思い出すのはストーブの炎に橙に照らされる美しい顔だった。
その晩まで、あの人をそんなふうに見たことはなかった。

少し癖のある栗色の髪と、すっきりと通った鼻筋。
長い睫毛に縁取られた琥珀色の瞳。
形の整った唇から出る、身体の下のほうから響いて心にまで届くような低くて沁みるような声。
思ったよりも逞しかった腕。キレイな手指。
そして、しっかりと自分を抱きとめてくれていた、大きな身体…。

ひとつひとつ、瞼の奥に浮かぶ姿に見とれながら、
身体の奥がじわじわと熱をもっていく。
何もせずにいると、恋しさに叫びそうになってしまうから、
自分の身体を強く抱きしめる。

もしもあの時、自分が紫のバラのひとだとあの人が告げてくれていたなら。
あたしはまちがいなく、今までの感謝以上の気持ちを告白していただろう。
あの日、あの場所でしか言い出せない想いを告白しただろう。
あなたが好きです、と。

信じてはもらえないのかもしれない。
愛する気持ちを受け取ってもらえないのかもしれない。
恋はきっと叶う筈もなく、恐縮されて謝られて、そして失ってしまったのだろう。
あの人ならば、まさかと言って笑ったり、おちびちゃんにはまだ早いよと戒めるのかもしれない。
その絶望に比べたら、今の恋しくて切なくて自分の身体を抱きしめて耐えている、
この片恋はまだ幸せなほうなのかもしれない。

すっぽりと胸の中に閉じ込められて、一晩中抱きしめて温めていてくれた。
目覚める時まで、そのまま腕の中にいた。
朝日が差し込む社務所のなかで、あの人のワイシャツに顔を埋めたままで
あたしは熟睡していた。目覚めるまで見ていた夢は…思い出すとうっとりする。

あの人が口づけてくれた夢だった。
何度も…何度も。柔らかな唇が優しくあたしをつつんでいた。
あの人はあたしの髪を優しく撫でて指に巻きつけて遊んだ。
『マヤ…マヤ…』優しい声でなんども呼んでくれた。
『チビちゃん』ではなく、恋しい人を呼ぶように。

だから目が覚めたときには、それが夢だったのか現実だったのか区切りがわからなくて
身体が熱くなってしまった。
あの人はとても優しく、
「目が覚めたのか…?風邪は引かずにすんだか?」って聞いてくれた。
あたしは恥ずかしくて、頷くしか出来なかったけれど。

梅の谷から出るまで、速水さんはとても優しかった。
「いつまでもこうしていられたら どんなにいいだろう…
 何もかも忘れて…」
あたしと、って言ってくれたら…どんなにいいか、と思った。
差し伸べてくれた手に、自分の手を重ねて…自分の気持ちが伝わればいいのに、と思った。
せめてもの想いを込めて…梅の谷に咲く梅の枝を贈った。

苦しくて、切なくて、きちんとお礼が言えなくて。
だから、後悔している…。せめてもの想いがしっかり届くように言えばよかったのに、と。

…だからもう何度も、
あたしは布団の中であの人に想いを伝えるところを夢想する。
抱きしめられて一瞬見つめられたときに、自分から口づけするところを。
戸惑いながらも受け止めてくれるあの人を。
「あなたが紫のバラのひとなんでしょう?」って聞くところを。
驚いて誤魔化そうとするけれど、最後には認めてくれるところを。

「きみが好きだから、きみを支えたかった」って
「きみが大人になるのを、ずっと待っていた」って

そう言いながら深く口づけをしてくれるところを。
そうして、初めて愛してくれるところを…。


そうして自分の身体を抱きしめる。
指先が胸の膨らみをさぐってしまう。
奥の熱さを確かめてしまう。

あなたに…あいたい…。




そうして、夢の扉がひらく。
夢の中であのひとはあたしを抱きしめる。
今夜も、力の限りしがみつく。
あなたが欲しい、といって。





          マヤ編 おしまい。






続きますよ~~真澄編も。ぬふふん。



社務所でお腹いっぱい、ですね~~~^^

えと、コメントで情報をいただいたのですが
コミックスになる前の雑誌掲載ぶんはもっと危うい際どい展開だったそうですね!!!!!!
ワシ、コミックス追っかけしかしてなかったので(しかも文庫)
そうとは知らず、今思うとすっごく悔しい気分です!!

「一人芝居を見たかった」真澄さんの気分もそんな感じ?ははは。

まぁ…雑誌追っかけしてると改稿のガッカリ感がハンパ無いので
どっちがどう、とは言い切れませんがね^^;;;

とりあえず、なんでもいいんだい!!
ガラカメが読めりゃそれで!! 本編でも虹でもさ!! えっへん!!
(その、えっへん、ってなんなんだ?)

そして、書く楽しさもハンパ無いっす!! いやほんとたまらんよ♪


で、こんな???????、なお話におつきあいくださって、ありがとうございます^^
悪ふざけが過ぎますので、時々コラ!ってお声をかけてやってくださいね><




では、今宵はこのへんで。
明日もいい日でありますように……☆

















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この記事のコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-06-11 Mon 20:37 | | #[ 内容変更]
そっか~~~!
○わさん初お目見え、のお話は「狂おしい嘘」だったのですね~~~!
おおおお、そっかあ~~~感慨深いです~~~

いやいや、「だめだった」なんて簡単に決めないでくださいよぉ!
きっと進化していくんです、お話作りも、表現力も!!

ワシ、『書く』ようになってから、いろんな作家様の文体をよく見るようになりました。
画家の筆のタッチを見るように…です。
ガラパロ作家様だけでなく、いろいろ小説も。
(読む時間が少ないのが難点)
『着眼点』などはとても勉強させていただいてます!

次回…じっくり練って作られるんですね^^素晴らしい!待ち遠しいです!
でもって、ドゾ、あまり持ち上げないでくらさい~~~お馬鹿がバレた時恥ずかしいんで~><

真澄編、お楽しみ、です♪
2012-06-12 Tue 01:29 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
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