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2011-06-04 Sat 12:00
「サ」「ス」「セ」・・・と来ていたので、
勝手にひとりで書いてしまいます。

「サ行バトン」?みたいなね。早いもん勝ち~♪

でもね…「死」なんてね。縁起悪そうですが。
こじつけなんで、仕方ありません。

しっかりばるん男爵の世界です。パスにはしませんでしたが、結構どろっとねとっとしてます。
年齢制限と、紅天女の世界観と性表現の云々…についてこだわりのある方は
お読みにならないほうが良いかもしれません。

それでも良いの!!とおっしゃって頂けるならば…






こちら続きからどうぞ。

*「サ」・・・「差」は「トリからシカ」の み様宅にございます。
 「ス」はご存知まいこ様宅、「セ」…「背」はまいこ様宅贈り物のH兄作品です。


         死



 はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、・・・・・
   ・・・うぅん、あ、・・・ぁん、ぁん、あっ・・・んんっ・・・・

 は、は、は、う、うぅ、・・・っ


シーツの上で、ふたりの身体が重なりあい、解れ、組み直す。

次々と角度を変え、交わっていくふたり。
しなやかな彼女の肢体は、屈強な彼の身体を受け止め、究極の美の曲線を描く。

逃げようとしても絡めとられ、舐められ、吸われて、揺さぶられて。

上になり、下になり、組み敷かれ突き上げられて。

「まだだ…まだ…まだ、いくぞ…」
「も、もう、ダメ…壊れそう…ダメになっちゃう…」

「もっと…もっとだよ…まだ…抱きたい。もっと、こうして…ふたりで乱れたい…」
「もう、ダメ…死んじゃいそう。…死にそう…ああぁぁん…ね、ね、もう…勘弁して…」

「だめだ…もっと…ほら、いけ、どうだ、ほら…」
「死ぬ、しんじゃう、あ、もう、もう、だめっ…っくぅッ~~あぁぁ~~っ…!」

「俺も…いく…っ!…っああっ…うううっ…!」






はずむ息を整えながら、マヤが呟く。

「速水さんたら…もう、いつも張り切りすぎ…
そんなに激しさMAXでなくたって、あたし十分満たされてるのに。」

「それか、そこまで追い詰めなきゃ、イケないの…?」

「そんなこと…ないよ。マヤに触れられるだけでイキそうになる」

「だったら…。あまり激しすぎると、身体に良くないんじゃないかって心配になっちゃう」

「ふふ。なかなか、『死ぬ!』って口走るほど追い詰められないからな、がんばってみようかな、と。」

「何?それ…」

「マヤ、よくイク真際に、『死んじゃう』って口走るだろ。おれも『死ぬほどの快感』が来て欲しいな、とか」

「速水さんは、「死にそうに」ならない?」

「そうだな…攻めるほうだからかな。受身になれば変わるのかな」


マヤは真澄の肩に頭を預ける。

「あたしは…毎回、速水さんの胸のなかで死んで…また、蘇らされるの」

真澄の汗ばんだ胸に、指を這わせる。

「速水さんの腕の中で、息絶える瞬間を毎回思うの。ああ、幸せだ、って」

瞳を見つめる。

「そうしてまた生き返って、また、あぁ、この人と共に生きたい、って思うのよ」

「羨ましい…おれもマヤの手にかかって、死にたい」

「手にかかって、なんて、意味違って来てるから!」




「愛する人の腕の中で息絶える、ってやっぱり幸せなんだと思うよ」
「そう…そうよね。だから、阿古夜は最高に幸せだったと思うの。
愛する人の手にかかっても、その人の使命を果たさせることも出来たんだから…」

「で、ね。
あたしと速水さんみたいに、阿古夜と一真も結ばれていたんだと思うの。
だから、阿古夜は一真に刃を向けられても恐怖は無かったと思う。
その人の腕の中で息絶える悦びの感覚を知ってしまっていたから」


「だから…あの、表情なんだな?」

「そう」

「試演の時以上に本公演の時が素晴らしかったのは…」

「ふふ。速水さんのおかげ、デス」


「関係者が聞いたら赤面するな、こりゃ」

「あ、黒沼先生はニヤニヤしてました。『若旦那も若いねぇ』なんて」

「あの人には敵わんな」



「桜小路君は叱られました」
「なぜ?」
「そんな場面でコーフンしてどうするっ!って」


「…マヤ、桜小路にそんな顔見せたのか」
「演技ですようぅ。だから黒沼先生は50%でいい、って言われました」

「ばか。25%だってもったいない!」
「はは、速水さんヤキモチ焼いてるの?」

「そんな顔見られるのはおれだけにしてくれ。たのむから」
「…はい。わかりました♪」




「…おれも、マヤの中で死んでみたいな。いつかそんなふうに感じることが出来るんだろうか」



「………試してみます?今から」








「………殺す気か」








                 おしまい♪









やっぱりばるんの館行きの話しだったかも?
ごめんなさい。






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