2ntブログ
 
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
はだかの ままで 3
2012-10-23 Tue 23:53
 今宵も
 
 はね吉 がらすの森 
           ~ゆずこしょらー、っていうのかな?~

…に、お越しくださいまして、ありがとうございます^^



急に冷え込んで来ましたね~
やっぱり、季節は巡りますな。うむうむ。
おでんの美味い季節です。
最近おでんには、からしだけでなく
おろししょうが ゆず胡椒 などもいっしょにいただきます。
各地方の薬味、総動員!!美味し!!

どうぞ皆様、お風邪など召されませんように!!


  …それでは続きから…ドゾ!!















    はだかの ままで 




 「どどっ、ど、どうしたんですかっその頭っっっ!!!」

真澄の美しい形の頭は、月光を浴びて観音像のようにも見える。
そう指摘された真澄は、マヤの質問の論点が自分が想像していたものとまったく違うことに驚いた。

「…えっ?」
「なんでそうなっちゃったんですか速水さんっ!!」

「…お…驚かないのか?」
「驚いてるじゃないですか!!」

紫のバラのひとと北島マヤの感動の初対面…
いや、驚愕の初対面…
そのどちらでもない、今までと同じ、「速水真澄と北島マヤ」の普通のやりとりだ。

「いや、おれがここにいる、ってことには きみは驚かないのか?って聞いているんだ」
「…っ、だって、知ってたものっ!」
「ハァ?」
「紫のバラのひとは速水さんだって、あたしとっくの昔に知ってたんです!!」
「何だって?! いつから!!」

なんだかお互い怒鳴りあっている…

「梅の里に行く前には、もう知ってたんです!!」
「…そ、そんな前なのか…   ってなんで!!」
「紫のバラのひとからのメッセージ…
 青いスカーフを握りしめてジェーンが人間に目覚めるシーンの話。
 あの青いスカーフは嵐の初日にしか、使っていなかったんです。
 それを知っているのは速水さんしかいません」

「そ…そんな小さいミスから…    はぁぁ…」


極度に緊張していたものが一気に緩んで、腰が砕けてそこに座り込んでしまった。
マヤもいっしょに、そこに座り込む。
そして、向かい合った状態で真澄の手を握った。


「どうして速水さんはそのことをずっと隠し続けているんだろう
 何か重大な理由があるに違いない…そう思って
 速水さんから言い出してくれるまで、待っていようって決めてたんです。
 知らんぷりをし続けて…今までごめんなさい…」

「…だから…おれのことが嫌じゃなくなってたんだな」

「…いろいろイジワルを言われたりしたけど
 本当は全てあたしの成長を思ってのことだって気がついたんです。
 初舞台から、ずっと…ずっと…」

「速水さん…紫のバラのひと…今まで本当に…ありがとうございました…」

マヤは真澄の手を胸に引き寄せポロポロと涙をこぼした。




「今まで平気できみや先生たちに酷いことをしてきたおれだから…
 その自分が紫のバラのひとだと明かせば、
 きみをひどく傷つけるに違いない、と信じて疑わなかった」

マヤは黙って何度も首を振る。

「許されない罪を犯したからな…
 きみにこうして感謝のことばを言ってもらえるような資格は無いんだよ」

さらに強く首を降る。
「もう…もう、そのことは言わないで…」

「それでもあたし… そんな速水さんを好きになってしまったんです。
 速水さんがあたしの、魂の片割れだったらどんなにいいか…ってずっと…」


「速水さんが好きです…誰よりも…」

握った真澄の手を唇によせる。
あの日、道路に散った紫のバラにしたように
マヤは心をこめて口づけをした。

その姿があの日に重なる。
あの日、自分の作り出した陰に嫉妬をした…
けれどその想いの先はまちがいなく自分に向かっていたことに気付いた。

ぐっと握られた手を引き寄せ、バランスを崩したマヤを抱きとめる。
口づけられた手でそのまま、マヤの頬を傾け…


マヤのくちびるに自分のくちびるを重ね、強く吸った。
積年の想いが駆け巡る。
身を焦がした夜、切なくて身を捩ったあの日。
それが全部ゆるゆると溶けていく…
自分の諦めや悲しみが、天に昇っていくようだった。


くちびるを離して、優しく囁く。
初めてのおとなのくちづけで、マヤはふわふわと真澄にしな垂れている。

「おれも…ずっと好きだったよ。ずっと、ずっと前から」

「こんなことなら…もっと早くに、きみに告白しておくんだったな」

「そうすれば、いろんなひとを傷つけずに済んだかもしれない…」

「はやみさん  …?」


マヤは姿勢を正して、真澄を正面から見た。
恋が報われて幸せなはずの真澄の表情に、寂しい影があることに気付いた。

「そんな頭になっちゃった理由…なんなんですか?
 あたしに関係あることだったんじゃないですか?」



真澄はふふ、と笑ってマヤの手を握りながら口を開いた。






「今日で…おれは紫のバラのひとを卒業するよ」










             つづく!!








 軽く始めたつもりだったのですが、
欲が出てきてどんどん膨らんできてしまいました…。
やっぱり滑走路が見当たりません…(毎回…^^;)
セリフばっかりだし。うううううう。


それでは今宵はこのへんで♪

明日もいい日でありますように♪♪









関連記事
別窓 | HKD48手 | コメント:6 | ∧top | under∨
<<はだかの ままで 4 | はね吉 がらすの森 R-18 | すきなもの>>
この記事のコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-10-24 Wed 00:06 | | #[ 内容変更]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-10-24 Wed 01:47 | | #[ 内容変更]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-10-24 Wed 20:12 | | #[ 内容変更]
Re: 坊主頭の・・・♡
あはは~~ありがとうございます^^
「桂大悟」さまについてはやはりどなたも思い起こしていらっしゃるご様子、でした^^
そこまで思い至らなかった自分…しまった。
試演…白装束で見に行くんだろうか、速水氏?
「…桂大悟が来ている…」って言われないだろうか。
神恭一郎が親友なんだから、そういったコラボも在りえる…(ナイナイ)

ありがとうございました♪

2012-10-27 Sat 23:57 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
Re: 滑走路はいずこ
いつもありがとうございます~~^^
滑走路…そうか、滑るのだな…うううう。
もう、なんだか支離滅裂になってきているのがよくわかりますでしょ、ううう。
後々、「お題」に絡めていくのですが想いっきりこじつけで。うううう。
それでよくぞこの剃髪を引っ張り出してきたもんだ、と
我ながら呆れます。

>世の中に無駄な経験は何一つ無いのだと私は思います。無駄にしてしまうのは自分であってね。紫織さんがそうならないことを祈ります。……でないと我々マスマヤファンのン十年が無駄になってしまうわっ(笑)

長文引用スミマセン!!だってステキ且つ面白かったもんで!
そうそう、「なんのためのシオリ」ですよほんとに。
このまま「イッちまってる」シオリさんでは、何処にも救いが無いですもん!
赤い糸も、魂の片割れも、そんな運命のいたずらの前では無力、なんて結末はイヤだわ!!
本編の滑走路も…ガホゴホゲホ。

聖さん。
彼の名前は第二の人生始まった時点でこの名前に変わったのでしょう…と推測するのですが。
(本当に松本さんだったのかもしれませんな)
「唐人」…愛称は、「カラちゃん」?
K-Popの女の子達が乱舞しますよ~~~!似合わない~~><
お父さんの名前は…「聖・・・・〇人」かな~~ 
〇、に何をいれるのか。大喜利か。
そのネーミングセンス、どうにかならんかね…。
ついでに「ではぼくも」と聖くんも剃髪していたら、もうすでに誰かわかんない、ですよね。

そうそう、観音様は綺麗に結い上げていらっしゃいました…うううう。
「それくらいの美しさ。」ってことでカンベン!!てへへ
地蔵菩薩様、だといろいろ連想してしまうことが多いので。うむむむ^^

まいど楽しいツッコミ(?ゴメンナサイ)と読み解き、ほんとにありがとうございます~~

あなたのファンより。


2012-10-28 Sun 00:19 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
Re: もうね
あはは~~還俗、さっさと。
完敗の嵐で。
堪えられなくて。
マヤたん超カワユスで。
ムチュ―――――――――――――!ッて!!

捨て身の裸一貫の男は、行動が速いのね。ふふふ^^

ありがとうございます^^
なんだか、笑わせたいのか、シリアスで攻めたいのか、わからなくなってきました~~><

元気がでます!!またヨロシクでございます♪


2012-10-28 Sun 00:29 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

| はね吉 がらすの森 R-18 |