2ntブログ
 
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
19883りくえすと 2
2011-08-24 Wed 01:20
島田紳介、引退~~~~~~?!

きゃぼ~~~~~~~っ!!!



では、19883りく 2 続きからどうぞ!
  (…ヘンな枕をしてしまった…)













 いつもと変わらない、秘書室の午後。
社長は会議を終え、遅い昼食と休憩をとっているはず。
そこに、会合の時間変更の電話が入った。予定の調節をして、報告に向かう。

いつものように、ノックをしてドアを開けると、
執務机の向こう側で「ドサドサドサ、がたがたっ」という音がした。
いつもと様子が違う。
社長を見るといつものポーカーフェイスだが、微かに眼が泳いでいるのが見てとれた。

「突然失礼いたしました。出直しましょうか?」
「い、いや、なんでもない。大丈夫だ」

…大丈夫じゃないからそんな音立てるんじゃないの。

…まさかイカガワシイ何か…?

…真澄様に限って、まさか。

…マヤちゃんとのデートも1週間前だったし。

…ううう、突っ込んでみたい…



「手遅れになる前にお申し付けくださいませね。こちらもいろいろ心づもりがございますし」

社長は赤くなって、大きなため息をついて、机に突っ伏した。

「もう…おれは一生、君に頭が上がらなくなってしまったのだなぁ…」
「まぁ、大袈裟な。わたくし、社長の為でしたら命がけでサポート致しますわ。
 なんなりとお申し付けくださいませ」


「きみには…敵わないよ」
社長は照れ臭そうに前髪をかきあげた。

「なかなかなぁ~~~。マヤがその気にならないんだなぁ」
「は?」
「プロポーズはOKなんだが、結婚式の話になるとぶつかってしまうんだ」

うわ。墓穴掘っちゃったのかしら…

「一生に一度の結婚式なんだから、したいことを全部やる、くらいの思い出の式を挙げよう、って言う意見と
 おれの前の件があるから、相手や世間を慮って書面や写真くらいで済ませよう、と言う意見と」

「あらーーーーー、そんな真澄様!
 女の子にとって、結婚式というのは夢の世界ですのに。
 一生分の夢をかなえてあげるくらいよろしいじゃありませんか!
 まぁ、女優さんですから、仕事で疑似体験、なんていくらでもできますけど
 お相手は真澄様なのですよ?よろしいんですの?結婚式の思い出は他の人なんて。
 永年恋焦がれて薔薇やプレゼントをを贈り続けておきながら。
 結婚式はその集大成ではありませんの?
 マヤちゃんの夢をかなえてさしあげたって、バチはあたりませんわ」

「し、しかしな」

「しかしもカカシもございませんっ!
 鷹宮が今更なんだってんです!紫織様もご結婚されて、なんの遠慮もございませんでしょっ!
 そんな器の小さい(ケツの穴の小さい、と言いたい、ホントは)ことでどうなさるんですか!!!」

「おれもそう言ったよ、なのにマヤは地味にしたい、の一点張りなんだ!」

「ふぇ?」

「あのな、ちゃん計画して思い出いっぱいの式を挙げたい、っていうのがおれ。
 婚姻届と写真とFaxで報告、ってのがマヤの意見。
 完全に逆だと思ってたろう?」


…当たり前じゃないの。
前の時はいくら新居の家具を選びたいと言ってもドレスの仮縫いだからといっても
ついては行っても魂は会社に置き忘れていってたんだもの。
披露宴に何人招待しているかも、新婚旅行がどこに何日間行ってるかも
人任せで何にも興味を持たずなんにも知らなかったんだもの。
それで1ヶ月前になって突然…キャンセルってあんなにたいへんなんだ、って
私はキモに命じたわ。何が起ころうとも、キャンセルは避けよう、と。
あんなに時間を無駄にする(した)作業はなかった…

「さっき隠したのはこれだよ」

机の引き出しから、何冊かの「結婚情報誌」を出してきた。
ご丁寧に付箋がくっついている。

「この付箋は…真澄様が?」

「あぁ。マヤに見せようと思いながらね」

…ゲロ甘な感じのドレスだった。

こんなところ…紫織様には絶対にお見せできないわ。
いや、社をあげてのトップシークレットね。
想いがそこにあるか無いかがこんなにわかり易い人だなんて。
そりゃ気を悪くするわね。昔のこと、なんていってられないかも。

案外マヤちゃんも天然そうに見えて苦労はしてるから、
こんな真澄様を見ていろいろ気を使ってくれているのかもしれない…



「真澄様…『紫の薔薇の人からのお祝いドレス』にならなくて、ようございましたわね。
 あの時思い切られたからこそ、ご自分の結婚式として計画をたてられるんですもの。
 マヤちゃんが違う誰かと結婚式を挙げるためのお祝いドレスは、こんなウキウキ選べませんことよ。
 あー、紫織さまにはお気の毒でしたけど…
 本当に、真澄様、お幸せそうで秘書としてこんな喜びはございませんわ」

真澄様は石化した。

「でも、マヤちゃんも天然に見えて、いろいろ空気を読んでいる賢いところもありますからね、
よくよく話し合ってお決めくださいませ!」

ダビデ像も真っ青の美しい「真澄像」が出来上がっている。
その美しいお尻にお灸をすえてやったような爽快感。

「…う…君はメデューサか……?」

そんなこと言うと助けてやらないぞ。








         つづく。









涼しくなったり暑くなったり…体調の崩しやすい時です。
どうぞ健康にお気をつけくださいね。



もう少し続きます~~~







関連記事
別窓 | リクエスト | コメント:2 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<ワクチン、注入!! | はね吉 がらすの森 R-18 | 携帯版ですみませんでした~~>>
この記事のコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011-08-24 Wed 01:48 | | #[ 内容変更]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011-08-24 Wed 13:09 | | #[ 内容変更]
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
∧top | under∨
| はね吉 がらすの森 R-18 |