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19883りくえすと 3
2011-09-08 Thu 02:02
怒涛の?連載中断を経て、また戻ってまいりました、19883.
「イクハヤミ」キリ番なのですが…題名が思いつきません。












「あのねマヤ、同じとこ2回剥くことないんだよ。
ピーラー使ってお芋がそんなに小さくなるなんて初めて見たよ、あたしゃ」
「あ、そか。そだねー。それでね、その時の速水さんの顔ったらねー」
「あのねマヤ、料理するのかしゃべるのか、どっちかに決めたほうが良さそうだよ」
「んー、料理する」

しばらく皮むきに専念するマヤ。ジャガイモを一個剥き終わると、また喋り始める。

「マヤってさ、台本読み始めると寝食も忘れるくらいの集中力なのに、それ以外のことは持続しないよね」
「う~んそうかなぁ。やっぱり何事も上達の秘訣は集中力、ですかね?」
「そうかもね。散漫になると上達のポイントも見逃すよ」

「じゃ、あたしの場合何かの役にかませて技術の訓練をしたほうが身につくかもね」
「そうそう。じゃ、今はあたしは料理教室の先生。マヤは出来の悪い生徒」
「出来が悪い、だけ余分です!それより、あたしは大家族に嫁いできた新妻、
麗は憎ったらしい小姑」
「憎たらしい、じゃなくて優しい、だろ。出張料理教室してやってんだから」
「感謝してまーす」

「さ、ジャガイモ,たまねぎ、ベーコン、切ったね。じゃ、ベーコンから炒める」
「あたし、麗のお味噌汁大好き!!」
「ありがと。さ、たまねぎ入れて。なじんだところにジャガイモ」
「これってどのくらい炒めるの?」
「焦げ付かないように、火加減見て。ジャガイモ、拍子木切りにしたのは、
 早く火を通すためだからね。まちがっても、カレーみたいにゴロゴロ切りはしないこと」
「どして?」
「火が通るまで炊いた頃には、玉ねぎもベーコンも歯ざわりがなくなっちゃうからさ」
「なるほどーーー」
「料理は半分は科学だ。素材の性質を知れば、調理のコツもわかってくるってもんだよ」
「科学ぅ~~~!!頭痛くなってくるぅ~~~」
「そんな堅苦しい科学じゃないさ。経験積んでいくとわかるんだから」

「まぁでも、一番の上達のコツは、大好きな人に美味しいものを食べさせてあげたいっていう気持ちだよ。
 それがあるから、マヤだってあたしに料理教えてくれって言い出したんだろ?」
「ウン…v速水さんもきっと、麗のお味噌汁気に入ってくれると思う」
「あたしが作ってやるみたいに聞こえるよ。へんな言い方やめとくれ」

「でもさぁ、社長なんて舌の肥えた人なんだし、お屋敷には料理する人もいるんだろう?
 あんたも仕事忙しいんだし、無理しておさんどんすることもないだろう」
「うん。ほとんどすることって無いかもしれないけど…
 やっぱり、花嫁修業ってしとかなきゃ、って思うの。
 あたし、母さんには何にも教えてもらわないうちに飛び出して来ちゃったし…
 麗は…あたしにとって…母さんみたいな…お姉ちゃんみたいな…
 麗がいてくれたから…あたし…あたし…」

「マヤ…」

「ありがと、麗……今まで、ほんとに……」

「マヤのこと、あたしはずっと見守ってるから。……しあわせにしてもらうんだよ、マヤ…」

「うん・・・うん・・・」






「・・・・ってマヤ!!焦げてる!!」
「うひゃーーーーー!!」
「だ、出汁・・・う、もう、水でいい!水入れて!」

「ぎゃーーーー!!!」






         この項はおわり。19883はまだ続きます。



麗ちゃんの存在って、大きい。
マヤたんがあんなに天然のままでいられるのは、この人のおかげなんだし…
スピンオフで麗ちゃん物語もいっぱい出来てますよね。
ミウッチセンセにも描いてほしいですけど…贅沢は言えませんな。
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