聖夜も

　はね吉　がらすの森
　　　　　　　　　～今年はそれどころじゃなかったのだけど～

　　　　…に、お越しいただきまして、ありがとうございます☆☆☆彡


　ここのところ、胃腸炎になったりしてぶっ倒れてました。
抵抗力が落ちてるのね・・・・・・・・・・orz


クリスマス・イヴの　掌作品です。こそっと。

メリークリスマス♪♪


　では、続きからドゾ！！

　おあずけ聖夜







「おかえりなさい～！良かった、間に合って」
「あぁゴメン…なんとかイヴの間に出来そうだな」

「ほぉ、すごいな。これ全部…？」
「まさかー。デリをいろいろアレンジしたんですよ。
　ケーキのデコレーションは自分でしましたよ」
「そうだろうな。苦労したのはよくわかる」
「もぅ、いじわるですね」

「あ、ありがとうございます！シャンパン！」
「きみはお子様用のほうがいいかと思ったんだが」
「ハイハイ」
「チーズ各種。ナッツ。ケーキよりおれはこっちがいいんだが」
「ハイハイ」
「はいはい」
「もぅ。着替えてきてください！」

「おまたせ」
「お待ちしてました」
「スープも美味しそうだ。がんばったな」
「うふふ、今更ですけど。ありがとうございます！」
「キャンドルに火、灯すのか」

「あれ？」
「あれ？あれ？点かない…」
「ガス切れてるのかな」
「仕方ない、ライターでもいいか」

「あちっ」
「だだだっだいじょうぶですかっっっっ」
「おおげさだよ」
「だってっっ」
「大丈夫。もう、いいから」
「でもっ、やけどしてないですかっっっ」
「ダイジョウブ、だから…」

「もし火傷してても、こうして、ここで冷やすよ」
「は…速水さん…////////」

「あ・の…」
「…ん？…」

「え・と…そろそろ…離して下さい…」



「…まだ冷えてない」
「そ、そんなに火傷してないハズ、です…」

「きみが大袈裟に騒いだんじゃないか。まだまだ」



「も、もう…いいでしょ…？」

「…まだ。ヒリヒリするんだ…」

「あたし耳たぶ、すっごく熱いんですけど？」
「そうだな。真っ赤で…耳まで真っ赤で。かわいい」
「も、もうっ、速水さんっ！！！」

「ヒリヒリするんだよ、触れていないと、ここが…」
「あ、あ、あたしも…ドキドキします…」

「で、でも、このままだったら乾杯もできないし
　ディナーも食べられません…」

「………ま……」
「………？……」

「…ま…マヤが…」
「…あたしが？」

「マヤ…を…」
「…を？…」

「た…べ…たい…」
「ひゃ…ひゃぁっ…ンむ…っ」


・・・・・・・・・



「…だだだだだだだめですっ！今夜はここまで!!!!!!
　ゴハン食べてシャンパン飲んでケーキ食べるんですからッッッ!!!!!」

「…わかったよ…」

「ツライおあずけ、だ」
「あたしはクリスマスのゴハン食べられないおあずけのほうがツライんですっ」

「じゃっ、仕切り直し！！ハイ、速水さんシャンパン開けてください!!!」






「メリークリスマス、マヤ」
「メリークリスマス、速水さん。
　こんなふうに二人でクリスマスをお祝いできるなんて思いませんでした」
「そうだな。こんなに幸せなクリスマスは初めてだ」

「来年もこんなふうに出来たらいいな」
「うふふ、来年も、再来年も…ね」








　　　　　　　　おしまい。






　　みなさまに、メリークリスマス。
世界中に、素敵な奇跡が起こりますように。

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