2ntブログ
 
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
はだかのままで 13
2013-05-18 Sat 01:49
今宵も

 はね吉 がらすの森 ~相性が悪いのか…?~


 …に、お越しくださって、ありがとうございます^^



 ヘンな副題。


前の更新から、随分経ってしまいました、ごめんなさい。

実は続きを書いているのですが、なかなか言葉が降りてこなくて
…っていうか、情景が浮かんでこない&妄想が続かない、で停滞しているのもひとつ、なのですが

悪戦苦闘してなんとかひねくりだして書き進めていたのに、
保存がうまくできない!ってか、保存ボタンを押したら何の加減かわかんないけど、
保存できていない!!!ぎゃああああ!
ってことが2~3回続いて、ですね!!!!!!!ぎゃあああああ!

そうなると凹んでしまってまた再起不能・・・・・・うううう。

おかしい。なんか呪いがかかっているかのように、このオハナシはすすまないのであります。



って言い訳スルナ!!!!怒!!!!


自分のポリシーとして、
一度始めた連載ものは、必ず完結させる!たとえ駄作、尻切れトンボ、になったとしても
自分のなかでそこはケジメとしてオチをつけなきゃ~~!!と思っているので



きっと、きっと、完結させます~!


なんか・・・ミ〇〇先生も、じつはそうなんじゃないかしら、なんてゴホゲホゲホ。



あああ!がんばるよ!でも、どうか励ましてくだされ!
生温かく、見守ってくだされ!!


と、いうわけで、ちょっと尻切れなカンジではありますが、
いくら続きを書いてもこれ以上進めなかった場所で一旦更新してみます。
これがキッカケでちょっと動きがでるかも・・・なので。

どっちかというと、厄を祓ってきます!!






 それでは続きからドゾ!!!







  はだかのままで 13




 「速水…さんの、お、とうさん…?」

青ざめていたマヤの顔は一瞬にして紅潮した。
そうとは知らずに、甘味屋で思いっきり速水親子の悪口を言ったことを思い出した。
その他にも、数々の失敗談や劇団つきかげの裏話、などもしていたかもしれない。
額からじわじわと冷や汗が浮き出てくる。

「すっすっすっすみませんっ!!あたし、おじさんにすっごい失礼なこと、いっぱい…!!!」
焦ってお辞儀をしたら、並べられたカトラリーにがちゃん、とおでこがぶつかった。
「あいたっ!!!」

「ぶっっっ!!!!」
速水英介が盛大に噴きだした。
「だ、だいじょうぶかね、マヤさん!あんたってひとは…本当に…いやはや…!」

「いやぁ~~~~~ん、もう~~~~!」
半泣きになりながらおでこをさすって、椅子に腰を下ろそうとしてまた後にひっくり返った。

「やだ~~~~!もう、ばか、あたしのばか~~~!!!!」




座り込んで泣きじゃくっているところに、英介は自分で車椅子をまわして
マヤの肩に優しく手を置いた。

「今まで黙っていて、本当に申し訳なかったね。
 わしを仇に思っている月影さんの愛弟子のあんただ。
 何を企んで自分に近づいたんだろう、と…
 優しいあんたのことじゃ、今までの気持ちを裏切られたように思うのも無理もない。
 すべてわしが悪いんじゃ。許して欲しいなどと言えるわけもない」

「たしかに一番初めは、月影さんが選んだ少女の才能を確かめたいと近づいた事に違いはない。
 真澄には無理でも、自分が懐柔しておけば大都で紅天女を上演する道筋を作れるかもしれない、とな」

「さすがに月影さんが探し出した才能だとわしは感動したよ。
 そして、舞台を降りたあんたの素朴な雰囲気との落差に驚いた。
 大きな声では言えんがね、わしは純粋にあんたのファンになってしまった、というわけじゃ」


「…おじ…は、速水、会長…」
マヤは涙でグジュグジュになりながら、英介を見上げた。

「あたし、会長さんに気持ちを裏切られた、なんて思っていません…
 昔のあたしならそうだったかもしれないけど、
 おじさん…会長さんがあたしにしてくださったことを考えたら、
 怒る気になんかなりません」

少し困ったような顔をして、英介は座り込んでいるマヤの手を引き上げ、立たせた。
倒れた椅子を元に戻し、マヤは英介の車椅子をもとの場所に押して行き、自分も席についた。

「あんたの良いところでもあるんじゃが…
 それではこの世界を渡っていくには危なっかし過ぎるな。
 少なくとも一度は罠にはめられて潰されかけたんじゃろう?
 自分の身を守る為に、少しは他人を疑う事も必要とは思わんかね?」

その言葉を聞いて、
マヤは、疑うことしかしなかった為に真実の姿を見つけられずに
長い間想いを通わせる事のできなかった大切な存在のことを思い浮かべていた。

「そうなのかもしれません…
 でも、あたしはいいひと達に恵まれていたと思います。
 あたしを陥れようとする人ってそんなにいなかったって思ってるんです」

「おやおや…!
 あんたが蛇かゴキブリみたいに嫌っておったあいつのことはどうなのかね?」

真澄の話題になって、マヤは顔を赤くした。視点がふわふわと宙を舞ってしまう。
真澄が社長職、速水家を放り出してからもう1年以上経つ。
そのことを英介はどう思っているのだろう?
鷹宮とのこと、会社のこと、気になりながら誰にも聞けずに来たのだ。
自分がその原因のひとつになっていたと知ったら…
自分が真澄と愛し合ってしまったから、こんな事になったのだと知ったら…
英介は自分を許さないだろう。
だからといって、とぼけたり、誤魔化したりは出来ない。
本当のことを言わなければ、真澄の真心にこたえることにならない。


「速水…真澄…さんは」

また、冷や汗が額に浮かんできたようだ。

「実は…本当は、とってもいいひとだった、ってわかったんです…」

「ほう」

「あたしの言ってた…『紫のばらのひと』…」

「あぁ、あんたの足長おじさん、じゃな」

「実は…はや…真澄さんが…紫のばらのひと、だったんです」

「なんと」

「いろいろいじわるなことも言ってきて、
 あたしその度に負けるもんかって頑張って来れたんです。
 だけど、そんなことも全部、あたしの成長を思ってのことだったんだ、ってわかったんです」

「そうか…もうあんたには正体を明かしていたのか、あいつは」

英介は深く嘆息した。自分の知らないところで、絆は出来上がっていたのだと知った。

「いえ…もっと早い時分から、あたしは気付いてました。
 ま…真澄さんが、ご自分から言い出されるまで、知らないふりをしていました」

「ははははは、あんたもけっこうなタヌキじゃな」

「お、おじさんに言われたくないですっ!!!!」

「うわはははははそうじゃった、ははははははは」

「す…すみません…あたし…つい…」

「いや、いいんじゃ…」


この前会ったときは、試演前だっただろうか。
この短い間に、いろいろな事が起こりすぎてひととの関係も随分変わった。
暫く見ないうちに、朗らかにパフェを平らげていた老人はめっきりと老け込んだ…と
マヤは英介の寂しそうな笑顔を見て思った。
心血を注いで育て上げた後継者を失った、その衝撃が大きすぎたのではないかと心が痛んだ。

「あの…あたしがこんな事を聞くのもどうかと思うんですけど…
 大都芸能は…いまどうなってるんですか?」

「心配をしてくれるのかね?月影さんの愛弟子のあんたが」

「はい…やっぱりお世話になったこともあるし…速水さんが大事にしていた会社ですから」

「そう…大事に、か…」

英介の眉間に深い皺が刻まれた。
怒りが蘇ったというよりは、痛みを思い起こした、という表情に見える。

「あいつは…真澄は…
 養子として迎えた日から、わしの望む結果を出せないのならば
 いつでも追い出すと言って育ててきたんじゃ。
 あいつは本当に忠実にわしについてきた。期待以上の働きをしてくれた。
 大都芸能も真澄に任せてから業績があがって、後継者としてこれで安泰だと思っていた矢先だった」

「わしの望みを叶える事は出来ない、そんな自分を棄てて欲しいと言って、あいつは出て行ってしまった…」

「言葉どうり、わしの夢も野望も全て受け継いで叶えてくれるもの、と期待し、投資してきた。
 それをなんだと思っているんだ…わしはもちろん激怒した。
 しかし実際あいつの穴を埋める必要が出てきて現場復帰すると、
 大都芸能は短い期間に随分成長していた。
 部下からの信頼も厚い。  
 真澄の経営手腕は、想像以上…わしをも凌ぐものがあったのかもしれない、と思った。
 いつまでも煮え切らなかった政略結婚も、
 大都を大きくしたいという目的だけならば必要はなかったのかもしれん。
 真澄に見限られ、棄てられたのは…わし自身じゃったのかもしれんな」


視線をおとし、自分の組んだ手をじっと見つめる英介の表情は
何もかも無くしてしまった哀しみがしみこんでいるようだった。






   つづく~~><。






 ホントにごめんなさいです。


励ましていただけたら、ほんとにうれしいです><。ううう。








それでは今宵はこのへんで。

明日もいい日でありますように~~~!










 
 
 
関連記事
別窓 | HKD48手 | コメント:0 | ∧top | under∨
<<はだかのままで14 | はね吉 がらすの森 R-18 | 拍手御礼♪>>
この記事のコメント
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

| はね吉 がらすの森 R-18 |