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はだかのままで14
2013-05-19 Sun 03:23

 今宵も

 はね吉 がらすの森 ~とうとう完結!!長かった…~



 …に、お越しくださって、ありがとうございます!!




うううう、さっさと終わらせるべっっっ!!!



 それでは続きから、ドゾ!!












 はだかのままで 14 





 「歳をとったということじゃな…このわしがそんなことを言うようになったら…」

刻まれた皺の一本一本に、哀しみと苦悩が隠されているのだろうか。
こうして英介がマヤの前に現れたのは、ようやくその傷を客観的に語れるようになったから、なのか。

 「おじさん…」

 「梅の谷で月影さんの最後の紅天女を見たあと、真澄と感想を言い合った。
  さすがは演劇についてみる眼が培われている、批評する言葉も的確だったよ。
  今思えば、真澄があんたに『紫のばらのひと』として援助してきたのも、
  才能を見出し育てる力が優れていたからこそ、なんじゃろう。
  今は宙に浮いてしまった紅天女の本公演のプランも、演劇協会の理事をしていた真澄の発案がほとんどだ。
  身内を誉めるようで恥ずかしいが、
  真澄も演劇界、芸能界にとって失われるには惜しい人物だった…」

 「そうですね…そうかもしれません…
  あたし、紫のばらのひとが本当は速水さんなんだってわかってから、
  今までのご恩返しの為にも、
  自分の紅天女を速水さんに見てもらいたい、
  喜んで貰えるように演じたいって思い続けてきたんです。 
  速水さんの劇場で、紅天女の公演ができたらいいって…本当に思っていたんですよ」

北島マヤが大都の意に副わない場合は、マヤを潰せ、と真澄に言っていたことを思い出した。
その途端に激しくうろたえ、マヤの才能を潰すことはないのでは、と意見した真澄。
才能を見出し、大切に育てていた娘を潰せと言われたら不思議ではない。
例えばそのひと言が無ければ、真澄が自分を見限って出て行くきっかけはできなかったのではないか。 
自分が愛した女優に対し、そのような執着の仕方をしたからこそ、自分は恨まれたのではなかったか。
自分と真澄の徹底的な違い。
恨まれた自分と、好意を認められた真澄と。

人間として、男として
愛した結果がこのように違うのは器の差、なのだろうか…?

「おじさんも…真澄さんがいなくなって寂しい、って思ってらっしゃるのがわかって、ちょっと安心しました」

「寂しいなど…思っとらん」

「いいえ。すごく戻ってきて欲しい~~って思ってるはずです。
 あたしといっしょ、です」

「マヤさん」

「あたしが朝ドラに出ようって思ったのは、日本全国で毎朝必ず見られるって思ったから。
 どこかで速水さんが、あたしががんばっている姿を見てもらえたら
 紫のばらのご恩返しができるかもって思ったからなんです。
 どこからかわからないけど、時々葉書をくれるんです。
 ちゃんと…見ていてくれるって…励ましてくれます…」

マヤの瞳に、涙が浮かんだ。


「マヤさん、あんたは真澄のことを…」

「…はい…すき、です…」

「そうか…やはり…そうじゃったか…」

「どうじゃろうな、真澄は戻ってくるんじゃろうか」

「きっと…いつかは。そう信じてます」

「わしのところには…無理なんじゃろうな」

マヤは耳を疑った。大都にとって、大きな損害を与えたはずの真澄の失踪、
それ以上に真澄が必要と思っているのだろうか…?

「それはどうかはわかりませんけど…
 もし、おじさんが真澄さんを許す、帰ってきて欲しいって思ってるって知ったら…
 きっとびっくりするだろうな、って思います」

真澄が口をあんぐりとしている表情が目に浮かんで、マヤはクスクスと笑い出した。

「それから、『パフェおじさん』の正体が、実は会長さんだったなんて知ったら、
 もうひっくりかえっちゃうかもしれません」

紫のばらのひとの正体がとっくの昔にばれていたことを知った真澄が腰を抜かしていた、
そんな懐かしいことも思い出して、
いつか真澄が戻って来たときに、
「パフェおじさんです!お友達なんですよ!」と紹介したら
目をしろくろさせて口をパクパクしておしっこちびっちゃうかもしれない、と考えて
マヤは笑いが止まらなかった。
そんな日が本当にきたらいい…きっとくるはず。

英介も、マヤが楽しそうに笑っている姿をみるうちに
義父の沽券にかかわる、とか
会社を、速水家を棄てた責任を問う、とか
そんなしがらみを脱ぎ去った素直な、はだかの心で…
マヤのように自然に相対せば、なんとかなるのだろうか?と
心が解れていくのを感じた。
そして、いつの間にかマヤと同じように笑いがこみあげてきたのだった。















それから、また少したったころ。






長い髪を後にひとつに縛り、髭を蓄えた男が東京駅に降り立った。
浅黒く日焼けした肌は、出発前より野性味に溢れ、逞しくなったようだった。

広い駅を歩き回って、やっと公衆電話のボックスをみつけ
懐かしいナンバーキーを押した。

「指が…憶えているものだな…聖。
 ああ、今、東京駅だ。
 マヤは…マヤはいま、どうしている?」

電話のむこうで、衝撃の事実が告げられた。


「え?えええ?えええええええええええ????」


聖が放心状態になった真澄を東京駅まで迎えに行き、
その足で速水邸に連れ帰り・・・・

マヤが予言したとおり、おしっこをちびったかどうか・・・





それはまた、別のはなし。








             おわり。







 ありがとうございました!!

なんとかムリヤリ、完結・・・・・・・・・・・・したのか?!?!





『衝撃の事実』とは、いったいなんだったのでしょうか~~~~?


うふふ、クイズ、みたいですね。


ご感想、クイズの答えなど、どうぞお聞かせください^^
おまちしております♪♪





ああ、がんばったよ、ふう。




 それでは今宵はこのへんで。

 明日もいい日でありますように~~!!!!!





















 
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この記事のコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-05-19 Sun 19:58 | | #[ 内容変更]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-05-19 Sun 23:30 | | #[ 内容変更]
Re: サンタ・・
 コメントありがとうございます!!

 で、髭生やしちゃって、ごめんなさい! へこっ


「あまちゃん」中毒で、今、とってもギャグなお話を書きたい気分…

そーゆー意味では、の〇〇ん様の『答え』はパーフェクト!!
番外編つづき、を書くなら…そう、群像劇で「じぇじぇじぇ!」「いやいやいや」って言わせたい…

最近は「ユイちゃん」がいい味出してきてますね~~
まるでアユーミが「うっせ!」って言っているような魅力…
かわいい代表のアキちゃん、美少女代表のユイちゃん…
マヤたん・アユーミなカンジ♪

キョンキョンは相変わらずカコイイイ!
ナツばっば。はもっとかっけーーーーーー!

そして、ヒロシとマサムネさんのセツナサにマジで涙流しているはね吉です。

ああああ!なんで「あまちゃん」話題ばかり・・・!ごめんなさい!





毎度、抱腹絶倒なコメントでいっぱい励ましていただきました!
本当に元気でましたよぅ~~
ありがとうございました☆
また、おまちしております~~~~♪


2013-05-24 Fri 00:00 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
Re: クイズに応募
ありがとうござます!!

そそ、やっぱりそう思いますよね~~へへへ。

まさか、まさか!!!ですよね、真澄さんにしたら。
そこまで仲がいい二人だと知っていれば、
真澄さんだって『別の手』を考える事ができたかもしれないのに。


やっぱり、大古ダヌキ、は英介さん…だったんですよね。


ご応募(^^)ありがとうございました☆


2013-05-24 Fri 00:07 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
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