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はだかのままで 11
2013-04-15 Mon 01:51
 今宵も

 はね吉 がらすの森 ~うわーん、ゆるしてください~


     …にお越しくださいまして、ありがとうございます☆


ちょっと、自分で命名してしまいました><
ゴメンなさい、許して下さい~~~~><

その件について、ご感想おまちしてます(汗)

イメージに合わないわっ、っていうのは覚悟のうえですが。てへぺろ。



 それでは 続きからドゾ☆











  はだかのままで 11




 紅天女の試演から、1年が経っていた。
亜弓はまだ海外で療養をつづけており、本公演の計画は白紙に戻っている。
実際、本公演についての具体的な計画は内々に大都芸能がすすめていたのだが
速水真澄社長の突然の解任・失踪(?)もあり、頓挫していたのだった。

派手なプロモーションは無くても、マヤのドラマ出演は話題を呼び、
朝の連続ドラマ小説のヒロインとして再び注目の的となっていた。

昭和初期の貧しい農村出身の娘が身分違いの恋を咎められて奮起し、
持ち前の明るさと根性で勉学に励み医学を志してゆく。
医大に合格して、恋人に知らせに行くと、
その彼はすでに親の進める縁談で婚約をしていた…というもの。

自分の恋の話は誰にも知れていないはずなのに、
似たような筋書きに心の中で苦笑いをしてしまうマヤだった。

結局、そのヒロインは恋を諦め、医師として働く決心をするのだが、
そこに戦争の気配が漂って来て、また運命は翻弄されていく…。
という物語だった。
彼女の恋は叶わなかった。
結ばれることなく、嫌いになったわけでもなく離れざるを得なかった恋人達。

自分の恋はどうなるんだろう…?
速水さんは、今頃どこを旅しているんだろう…?

時々、白百合荘の住所宛に絵葉書が届くことがあった。
差出人の名前は書いてはいない。
紫のバラのひとの筆跡で、
「時々あなたの姿を画面から見ることが出来て嬉しく思っています」
「とても忙しい様子、身体に気をつけて下さい」
素っ気無いように思えるが、しみじみとマヤのことを思いやる心情がわかった。
消印で、どの辺りを旅しているのかと地図を眺めるのが楽しかった。
紫のバラのかわりに、その一枚のはがきがマヤの力の源となっていた。



マヤの結ばれない恋人役は、「ふたりの王女」でユリジェスを演じた
北川雪哉だった。
彼も舞台中心に活動していたのだが、今回が初めてのテレビドラマ出演になる。
共に舞台出身・北の文字がつく姓ということで「W North」として話題にもなり
「ふたりの王女」のVTRがワイドショーに流れたり
週刊誌が『熱愛秒読み』などと煽ったりと何かと廻りは騒がしかった。

「すみません、なんだかヘンにまわりが盛り上がっちゃってるみたいで…
 雪哉さん、いろいろやりにくいでしょ?」
「あぁ、テレビで人気が出るってこういうことなんだなぁ、って今更だけど勉強になるよ」

雪哉はおっとりと笑いながら返事をした。
ユリジェス役の時にはキリッとした涼やかな美青年を演じていたが、
実際の雪哉はとてもほのぼのとした性格だ。
いろいろとマヤと噂を書き立てられたりしても、あまり意を解していないようなところが
マヤにとっては居心地のいい相手役だった。

「ボクこそマヤちゃんの熱愛の相手、なんて畏れ多いこと、ごめんねー」
「畏れ多いなんて!光栄ですよぉ」
「じゃー、ホントにつきあっちゃうー?」
「あははははははは、そんな気ないくせに!!」
「あははーだよねー、いまさらねー。あはははは」

雪哉には長年いっしょに暮らしている恋人がいることは「ふたりの王女」の頃から知っていたことだ。
このドラマ出演で認知度が上がれば、そろそろ結婚も視野に入れようかと思っている、と聞かされている。
宣伝の為に、あえてその噂に乗ってみる、ということも必要なのだ…と
最近ならわかるようになっていた。
そのことをちゃんと理解している雪哉の彼女のことも素敵だ、と思える。

「彼女がねー、どうして好きでもない婚約者を選ぶんだ!マヤちゃんがかわいそうでしょ!って
ボクに文句言うんだよ。
 それってボク的にはすっごくフクザツなんだよねー」
「あははは、ホントの婚約者に言われると確かに複雑ですよね!」
「でもそれだけマヤちゃんの役に感情移入してるんだよね。それはそれで嬉しいよね」
「うん、本当に。ありがとうございます、って伝えてくださいね」

テレビ局にも、二人を本当に別れさせないで欲しい、という投書が多く届いていた。
縺れてしまった運命の赤い糸が、切れることなくお互いを結びつけていてほしい、と
ほとんどの視聴者が願っているようだった。

朝ドラマの間は、その放送局がマヤのスケジュール管理を全てしていてくれたので
事務所に所属していないフリーの立場でも安心して任せていられた。
時々入るコマーシャルのオファーなどは演劇協会が吟味している。
高校生の時、
大都芸能に所属していた時にはわかっていなかった芸能界のしくみ、らしきものが
マヤにも少しずつ見えてきていた。
あの頃、真澄に反発ばかりしていて考える事も無く
特に母の事故の関係で真実を見なかった事もあって気がつかなかったが
いかにマヤは大都芸能に大切に育てられていたのか
真澄が挫折した自分をどれだけ復活させようと心を砕いてくれていたのかを
今になって知るのだった。

「速水さん…紫のばらのひと。
 あなたに会いたい。会って、あの頃に言えなかった感謝を伝えたい。
 この空…速水さんがいる、どこかの空と必ず繋がっているはず。
 雲よ…風よ…あたしの気持ちを、どうか伝えて…」

真澄に抱きしめられた最後の夜を思い出す。
お互いを与え合った、その瞬間を思い出す。
いつ、真澄は帰って来るのだろう…
また、あの夜のように抱きしめ合う時がくるのだろうか?

忙しい撮影の合間に、差出人の名前のない葉書を大切に眺めながら
マヤは恋しさに胸を焦がすのだった。








        つづく。







北川雪哉…さん、でした。スミマセン。
彼については「ふたりの王女」の舞台であれだけ絡みがあるにもかかわらず
本名すら明かされなかったのはちょっと惜しい人物ですよね。

拙宅において、今後もご登場いただこうか、と考え中…














 そろそろ…終わりたい…><








 それでは今宵はこのへんで。

 明日もいい日でありますように~~~♪







 



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2013-04-15 Mon 09:42 | | #[ 内容変更]
Re: もう少し・・
あははははははははははははははははははははははははは!!!!!!
もーーーーー爆笑に次ぐ爆笑してしまいました!!!
「やかたひろし」

愛すべき次男様によろしく^^


えと、黒沼先生の「朝ドラとってくる発言」ですね。

やっぱりアカデミー演劇賞をとった演出家であり
「紅天女」の演出候補にもなった実力は業界では引く手数多、なっただろうと。
その演出家が、直接テレビ局に
「北島マヤを朝ドラに使ってやってくれないか?」ってきたら・・・
まさに「棚ボタ!!!!」って考えるのがテレビ局側ではないかしらん?って思うのです
三顧の礼をもって「お願いにあがる」はずの大女優(?)にもなっているはずなので、マヤたんも。
何を犠牲にしてでも、獲りたいはず・・・!!

はず、はず、はず…で。ははは。


北川雪哉クン、ですね。
ピッタリ、って言っていただいて一安心、でした^^
なので、拙宅でのみ「雪哉クン」で呼ばせていただいてもいいかな?
ヨロシクお願いします^^

あ、「あまちゃん」見てます!じぇじぇ!
やっぱりヒロインは底抜けに明るくて元気で、がいいですね!
マヤたんにピッタリ~~~♪
今回はオハナシを進めたいので、あっさり通りますけど
ゆっくり演じさせてあげたいドラマ、ですね♪

つるりん真澄、ドゾドゾオスキなだけ とぅるとぅるしてください♪
ついでにお髭も剃りそりしてやってください♪
(テイモウプレイ?ちがうか)
絶賛貸し出しちゅう!!(なんだそりゃ)

ほんとに毎度爆笑コメント、ありがとうございます!!
元気でます~~!!

新学期になって、忙しい毎日…どうぞご自愛くださいね☆


2013-04-17 Wed 02:18 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
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