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 白球に愛をこめて 1
2011-09-29 Thu 01:09
え~、すみません、昨夜「明日UPします」なんて書きましたが
よ~く考えたら、遠足の弁当作りと旦那ちゃんの出張準備とが重なる日だということを
すっかり忘れていました!
でも書きたいっ!!

と、いうことでSSなのですが、細かく区切って連載?にします。

ほんとうに、長編を書けないヤツで…これからも期待できません、ごめんなさい~



このお話のお題はCor-○○○○○様からいただいたものです。
なんとマヤたん、始球式(子宮・至急指揮…と変換されてその度に爆笑)に挑戦します!

と。いうことは…?
お気づきの方もおられるかもしれませんね?

そうです、「きょうだい喧嘩」の漫才は、この件がもとになっていたのです!!

ほほーーーーーーぅ!

いつ頃の子宮指揮…(あかん、もうまともな字に変換しなくなってしまった)
なのかははっきりしませんが、
巷はCSに出れるかどうかのし烈な争い、ですね(また歯列、とか変換するし)
はね吉、生まれも育ちも甲子園なので、もちろん阪神ファンであります。
子どもの頃は「阪急ブレーブス」も本拠地が近いですので、
強い阪急と常最下位阪神の間で…めげない阪神愛を育みました…
今年はちょっと振るわない阪神ですが…がんばれ~~~~!

…どうでもいいことを…すみません。











                 白球に愛をこめて 1


 大都芸能のビル屋上。社員が休憩に使えるようにと緑が植えられ、東屋やベンチ、季節の花々で彩られている。
昼休みの時間ではないので、人の姿は見られない。

芝生のスペースに、マヤと真澄がいた。
いつもくっついているふたりだが、この時は間に3メートル程距離があり、
どちらも左手にグローブがはめられていた。
ふたりの間に、白い硬球が行き来する。

「でも速水さん、いきなりこんな硬球なんて…スパルタ過ぎますよ」
「どうせ本番でも硬球使うんだ。早く慣れていたほうが良いに決まってるだろ」
「んもぅ、野球のことになるとムキになるんだから」

そう、マヤは1ヵ月後に始球式に出ることになっていた。
始球式はその時話題の有名人が試合前に投球し、バッターがお付き合いでバットを振るのだが
あさっての方向に行こうとバッターボックスに届かずにバッターが気まずく空振りしようと
ピッチャーになった有名人は愛嬌をふりまけばそれで試合が盛り上がる、
その役目だけ『しか』期待されてはいないのだが

真澄は幼少の時期、真剣に野球選手を夢見た少年で
それを無理矢理あきらめさせられた哀しい過去があるために

正直なところマヤに始球式のオファーが来た時、一番喜んだのは真澄だった。
学校の授業でソフトボールをした程度のマヤがしり込みするのを見て、
交代してやりたい、と思ったのは、単に自分がマウンドに立ちたい、と思ったからだった。

「でもまぁ、なかなか上手くなったんじゃないか?」
「コーチが優秀だからだ、って言いたいんでしょ」
「よくわかるな」

ひと言しゃべるたびに、白球が行き来する。

「始めは前に投げているはずなのに、ボールは後ろに飛んで行ったものな」
「うるさいです」
「ちゃんとグローブで受けられるものな」
「ボールをよけるのはもともと上手かったので」
「ああ、パックの稽古だな」
「飛んでくる所にグローブを持ってくればいいのか、と」
「そんなふうに頭で考えてキャッチボールしてたのか」
「おかしいですか?」

真澄は笑いをこらえている。

「なかなか筋はいいもの持ってるのかもな」
「そうですかね?」
「大リーグボール養成ギプスでもはめるか」
「なんですかそれ」
「ああ、こ~~~んなやつだ」(☆ひゅうまのあんな図を説明してると思ってください)
「『石の微笑養成ギプス』ならしたことあります。懐かしいな~」
「そうそう!おれが無理矢理腕をつかんで引っぱって、君にケガをさせてしまった」
「あれ、痛かったのに!」
「ごめんごめん。でもあの頃、中学生だったな」

「ケガをしたところをみるためにムリに服を脱がせて」

マヤが赤面する。

「そしたら君、ガリガリの痩せっぽちで」

マヤは冷や汗をかく。

「胸なんかペッタンコで…よくぞここまで育ったな…と」

ちょうど真澄の放ったボールを受け止めたマヤはすかさず投げ返した
スパーーーーーーーン!といい音をさせてグローブにおさまる。

「おっ、ナイスボール!!………ぶっ

ボールを投げ返した直後、マヤはグローブを左手から外し、
真澄の顔面目がけてグローブを投げつけたのだった…


「もうっ、速水さんのどスケベっ!ロリ○ン!!キライッ!!」





マヤは派手にあっかんべーをして、
「じゃ、今日はここまでで!また明日お願いします、コーチ!」

そう言ってパタパタと走って去っていった。


「言っとくけどな、あの頃はおれはピクリとも反応しなかったぞ。
だから断じてロリ○ンではないんだからな!」

反応したのは高校生の頃からだ…と懐かしく思い出して
ほんの少し悶々とした真澄なのであった。






        つづく。


ではまたあした~~~!


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