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19883りくえすと 6 
2011-09-25 Sun 02:07
予告どおり、某掲示版と素敵ガラパロサイト様宅にて
別花11月号の免疫をいただいてきました!

今号は安心して、期待をこめて、買いっ!!


また手に入り次第、感想を書きましゅ♪ 



長い時間をかけてきた 19883、完結します。

続きからどうぞ。






   *時系列が結構ムチャクチャなので、ごめんなさい。

   *完結前に、「MASUMI」シリーズの 『Trick  or   treat ?』と『卒業』のエピソードが
    入る、と思っていただけたら。
    未読のお方がいらっしゃったら…そちらを先にお読みいただけたら幸いです♪(飛べます)




              19883   6


 いろいろ私立探偵並に調べてみると、マヤと真澄さんはかなり面白い組み合わせのようだった。
幼い頃から、女優として純粋培養されてきた私だけれど、恋愛についてはまあまあ耳年増なのだ。
大人の俳優や女優と仕事場で雑談をしているのを耳の片隅で聞いているだけだけれど
男女の愛情の機微だとかはなんとなくわかってくる…あまり経験はないくせに。

ふたりの出会い。
ふたりの溝。
ふたりの絶望。
ふたりの葛藤。
そして、ふたりの巡り合い。

なんだか、一本の大河ドラマが出来てしまいそうな話。
梅の里でドタバタしながら、こんな恋心を育てていたマヤ。
しれっとした顔をして、心の底にマグマのような恋のエネルギーを隠し持っていた真澄さん。
知れば知るほど、私はふたりの恋に感情移入していった。
なんとかしたい。
紅天女への情熱を手放した今、久々に胸が熱くなるのを感じていた。

水城秘書を懐柔し、ユニオンクロゼットを脅し、パパも巻き込んで、
私の計画は面白いように実現に向かっていった。

ひょっとすると、協力者の誰もが
私と同じようにふたりに感情移入して、
ふたりにヤキモキさせられていたのかもしれない。
誰もがどうにかしてやりたい、と思っていて

私は単なる旗振り役に過ぎなかったような気がする。

まさか速水邸の執事の朝倉さんから、連絡をいただくとは思わなかったし
会長までご参加いただけるように運ぶとは思わなかったからだ。

そう、結局本人同士はいつまでたっても堂々巡りをしていて実現に向かわずに
周りがついに痺れを切らせてしまった、というわけで。

堂々巡りがお得意なのか大好きなのか、
ほんとにこのふたりにはヤキモキさせられる。
あの速水真澄が、こんなに仕事の出来ない男だとは思わなかったわ。


冗談はさておき。



祭壇で振り返って「シンジラレナイ!」な顔をして笑ったマヤは、ほんとうに綺麗だった。
噂のモデル「M」になっている時の真澄さんは、普段から考えられないくらい自然で素敵だった。
5歳くらい若く見えるのはどうしてなのかしら…?
(花嫁を略奪される新郎役の桜小路くんの表情は…鳩と鶏とダチョウとインコとペンギンが豆鉄砲を食らったような顔をしていて、笑いを噛み殺すのに必死だった)
始めムッツリしながらチャペルに入場してきた速水会長が、マヤに対して本当に優しく話しているのが嬉しかった。
真澄さんの公開プロポーズを見ながら、目をシパシパさせて深くため息をついて…
上を見上げて何か呟いていたのが印象的だった。
いつの間にか紫の薔薇の花束を抱いて入ってきた男性…誰?どこからこの情報を知ったのかしら?
紫のバラのひとの使い…ってさてはあの人だったのね?

式が済んで、小さなガーデンパーティも開いた。

一角獣と月影のメンバーが頼みもしないのに進行をしてくれて盛り上がっている。
新郎新婦に赤面するような質問をしたりして
新郎がしれっと答えて新婦がバタバタして…
黒沼先生は桜小路くんの愚痴を聞かされている。
『紫のバラのひとの使い』のひとは、いつの間にか姿を消していた。
気がついたら、速水会長が側までこられていた。

「この度は…真澄のために骨を折って下さったようで」
「いいえ、小さな頃からお世話になっていたんですもの、これくらいのこと。
好きにさせていただいちゃったので、随分楽しかったんですのよ」
「亜弓さんにはプロデュースの才能も備わっていらっしゃるようですな。映画監督などされる気があるなら、
全面的に大都がバックアップしますぞ」
「会長、こんなお席でもお仕事のお話なんですの?さすが、真澄さんのお父様!」
「仕事の好機はどんな時も関係ありませんからな。まだまだ真澄には負けてはおらんよ」

「真澄さん…幸せそうですね」
「亜弓さんもそう思うかね」
「ええ、あんな真澄さんは私も見るのは初めてです。ずっと綺麗な人形のような、冷たい表情しか知らなかったわ。マヤさんといっしょだからあんななのかしら」
「ああ、ふたりでおる時はあいつは人が変わるでの」
「まあ…」
「見ておれんわ」

「立ち入ったことを聞くが…亜弓さんは結婚はどうなんじゃ?」
「ひとの世話を焼いてる場合か、ですよね」
「そうは言っておらんよ。新しい仕事を始めるなら…とな」

「…いるにはいるのですが…日本人ほど拘りは強くないらしくて」
「ほう」
「仕事が好きで結婚出来ないなんて理由にならない、自然に運ぶよ、とは言われています」
「理解があっていい関係なんじゃな」
「オトナなんです。20歳くらい離れているし」

「あんたらしいな、とても。期待できそうじゃな」
「ありがとうございます」

「とてもいい…仲間たちですね」
「うむ。真澄にしては、恵まれている」


「この度は、本当におめでとうございます。心からお祝い申し上げますわ」
「ありがとう。これからもふたりをよろしく頼みます」

マヤと真澄さんが、こちらに向かって手を振っている。
手を振り返す。
会長も…つられて、手を振っている。

素敵な結婚式…いいかもね、結婚も。
今夜…彼に電話をしよう。プロポーズを、受けます、って返事をするために。







              おしまい!!



ああ、本編がどんよりムードから脱却できそう!って情報をもらって
おーーーーーーし!ハッピ-エンドじゃっ!!と書きました!

長くかかりましたね~~~~すみません。

あー、綱引きの後遺症。腕が痛いよ筋肉痛。

またお話ぐりぐり書きますね~~!がんばれ、マス!ついでにシオリン!


では、股~~~~^^



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この記事のコメント
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2011-09-25 Sun 12:46 | | #[ 内容変更]
うおおおおお!過去形!!

そうですそうです、どれだけその『過去形』に憧れたでしょう!
それとか「無かった事」!!

それがあったからこそ、30数年引っぱって貰った(?)のですが…
いくら「キモッ」と嗤われようと、「ヲタッ」となじられようとやめられまへん。
いつかこの目で男前なマス復活を見るのだ、と信じて待ってきたのですから。
しかし病み上がりの状態ででもツッコミたくなるほど萌え全開だったのですか?
それはそれで確かにツッコミたくなるかも^^はははは

天雨しゃん!!(勝手に省略…ゴメンなさい)
真澄様への片思いは完結しても続くのですね…もう、恋ではなくて…
彼の幸せを一途に祈る、それは愛、ですね!!!
切ないけれど、幸せ、ですよね~~~!!

インスタントなお話ばかりですけど、量産も出来ないですけど、
またおつきあいいただけましたら。
よろしくお願いします~~~^^
2011-09-25 Sun 16:40 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
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