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狼にはなれない 1
2012-09-27 Thu 00:16
 今宵も

 はね吉 がらすの森 ~ネタ感謝^^~


 …に、お越しくださいまして、ありがとうございます^^




 え~、石、がですね。
デカ過ぎて1回では粉砕しきれない、みたいです。
何度もビシバシどついて、ちょっとずつ粉砕するみたいです。
砂状になった石が落ちてくる時、痛みが出ないように、クダを通しておくらしいのですが
2~3か月いれっぱ、らしくって。そらそうだわな。
じゃ、不意にコロン、って砕けてもあの激痛はそんなに感じないのかしら、あぁ、そりゃいいじゃん、と。

…とりあえず前向きに捉えることにした。

そんなわけで、1~2ヶ月に一度、2~3日の粉砕入院、になりそうです。
そんな時はポメラちゃんが活躍してくれます♪うふふん♪


えと、今回のお話は「コラボ作品」でございます。
某さま方の楽しいお知恵を拝借して、代表してまとめました~~^^
「舞台が跳ねたら」の続編になります。


それでは続きから、ドゾ!!









             狼には なれない 1





しとしとと秋雨が降り続いた後は、いちだんと秋の冷え込みを感じるようになった。
舞台が跳ねた後に真澄と食事に出かける事が定着してきたマヤだったが、
自分のオススメの店のレパートリーも残り少なくなっている。
出来れば格調高い贅沢な店などより、笑い声を立てられるような気軽な店がいい。
(もちろんマヤの、真澄の見合い相手に対する対抗意識が原因だが)

幕が開く前に誰かが
「今晩は冷えそうだなー。おでんとかコンビニにあったら買って帰ろう」と言っていたのを思い出して、
マヤは強烈な「おでん腹」になっていた。


「こんばんは、北島です」
「おつかれさま。今日の出来はどうだった?」
「今日も大入り満員、笑いと涙のスペクタクルでした」
「ははははは、きみは相変わらず面白いな」

「速水さんの仕事はどうでした?」
「今日もなんとか残業を終えて、水城君もたった今帰ったところだ」

「毎度お疲れさまです。あたしを食べさせるために無理しなくってもいいのに」
「そんなこと本気で思っていないくせに。今日は何が食べたいんだ」
「ふふふふ。今日はなんだかおでんのキモチです」

「あてはあるのか?」
「いいえ。おでん屋さんなんて知りません」
「あぁ、一軒人に勧められた店があるよ。そこからも近いはずだ」

「じゃ、ここで待ってましょうか?」
「あぁ。近くまで行ったらまた電話する」


なんだか、ホントに彼と彼女の待ち合わせ、みたいになってきちゃったなー…
それがなんだかくすぐったい。

マヤは紫のバラのひとからプレゼントされた携帯電話を閉じると、
意気揚々とシャワー室に向かった。




真澄が向かった店・・・は、以前黒沼監督に連れて行かれた屋台だった。

「う、わ、あ!!ステキ~!」
マヤは大きなおでん鍋の中でくつくつと炊けているおでん達を、
まるで宝石箱でも見つけたように目を輝かせてみつめた。

「きみなら喜ぶだろうと思ったよ」真澄も嬉しそうに眺める。

「明日は休演日なんだろう?少し遅くなっても構わないか?」
「はい、大丈夫です♪ちょっとビールも飲みたいな♪」
「きみ未成年じゃなかったか?」
「忘れた♪」
「コイツ!!」

真澄はマヤにもビールを注いでやる。とりあえず控えめに。
「でも、ちゃんと保護者がいてくれるから、いいでしょ?」
「良くはない。酩酊したところで送り狼にあっても知らんぞ」
「大丈夫です~狼ならあたしの右に出るひとはいません~噛みついてやるから~!
 じゃ、 ハ~イ、カンパ~~イ」

人の気も知らないで・・・。苦笑いしながら真澄も杯を重ねる。

マヤはおでん鍋の中をとりあえず一周して食べる。
よく味がしみて、身体も心もほっくりとなってくる。
マヤは真澄のビールを何度も横からくすねて飲み、ゴキゲンになってくる。
真澄の注文した熱燗をまたもや横から飲んで「コラ!」と叱られて、うひゃひゃひゃ、と笑う。

「らってー、すっごく、おいしーんらもん」
「きみがそんなに酒好きとは思わなかったよ」
「げんめつしましたかぁ?」
「うーむ、予想はしていたかな、やっぱり」
「なんれすかぁ、そえ!」

「いや、楽しいよ、きみの酔っぱらい」

「あえ?はやみしゃんはよっぱやいになやないれすねー。
 ちょとおしゃけが たいないんやないれすきゃ?
 おいさん、はやみしゃんにあつかんもーいっぽん!」

おやじが気を使ってか、マヤから遠い所にお銚子を置いた。

「んん?はやみしゃん、ましゃか ひといじめ、ってことはないれすよねー?」
「ひといじめってなんだ人聞きの悪い」

「はははは~~~~ひ・と・っりぃ・じ・め~~~~!」

「マヤ、もうそろそろいい加減にしておきなさい」
「ふぁ~~~~~~~い」

マヤを叱りながらも、真澄も気持ちよく酔っていた。
普段はどんなに杯を重ねても、酔いがまわる事はまず無い。
ふわふわと柔らかい出汁の湯気が、緊張をどんどん解すのだろうか。
横に並ぶ全く無防備で陽気な娘が、自分を酔わすのか。

いつもに比べて少しくらい…マヤに接近しても叱られないかな…?
気が大きくなってくる。


「はやみしゃん、おれんはなにがしゅきらんれすきゃ?」
「そうだなー、大根と玉子とこんにゃく。厚揚げも好きだな」
「へ~~ いがいとーしょみんれき、れしゅねー。
 らいこんとーたまごとーあつあげとーこんやくー」

「んーーーー?こんやくー?うはははは!」
「マヤ、完全に呂律がまわってないぞ」

「ふ~、こんやくー、かぁー…。
 はやみしゃん…こんやく…しないれすよね…?」

「はぁ?」

「ことわれないー、おみあいらったんれしょー?れも…
 まさか…しないれすよねぇ?…こんやく…」


マヤは突然、自分の皿に乗っていたこんにゃくに、
逆手に握った箸を突き立てた。
「べっべっべっべつりっ、はやみしゃんがだえとけこんしてもっ
 あらしはきゃまわないんれすけろねっ!!」

「れも…れも…はやみしゃんは、あらしがしゅきらっていってゆかや…」


マヤの中で、また混乱が始まる。
真澄は反論したいのを堪えて、マヤの言動を探るように見つめた。

するとマヤは、真澄のネクタイを両手でがしっっと握り、据わった瞳で真澄を見据えた。

「まっしゃか、おみあいあいれに、チューーーとか、してないれすよね?」

「ま、まさかっっっ」
ダンスで腰に手をまわす位だ、とはさすがに言えなかった。

「いやっ、はやみしゃんてテンネンホシュトみたいらから、
 『ぼくらけをみておきなしゃい』とかなんとか、
 ここよとよかしゅよーなことしゃしゃやいて
 おじょーしゃまがとよーーーーん、ってなってゆんやないれすきゃっ?!」

真澄の脳裏に星をいっぱい蓄えたお嬢様の瞳が浮かんだ。恐るべき図星だ。
ヤバイぞ。

「けこんしゅゆきも ないんらったら…
 いちゅまれも しょのきにさしぇておきゅのは…ちゅみれすよ…」

真澄の額に、おでんと熱燗で身体が温もったのではない、汗が滲んだ。

「そんな…はやみしゃん…らーい、らい、らい、らいっ…………」


マヤの頭が真澄の胸にぽてん、と当たったかと思うと
そのままずるずるずる、と真澄の身体の前面をなぞって腿の上に落下した。

「…だーいだいだいダイッキライ、なのかそうじゃないのか…は
 おあずけなのか?この体勢で」

微妙な位置を枕にしてくうくうと眠りこけているマヤを、恨めしく眺める。



「あーあ、やっぱりお嬢さん、つぶれちまいましたか」
「あぁ、参ったよ」
「そうですか?旦那随分嬉しそうですよ。これからお楽しみに持ち込みますか」
「まさか。こう見えてもおれは紳士だよ」
「それは失礼いたしました。へへへ」

「なんだぁ?珍しく先客かい?」

暖簾の外から知った声が響く。ぬっと中を覗き込んだのは黒沼龍三だった。








      つづく^^



 酔っ払いマヤたん語、解読できましたか?
「音読」していただけると、多分おわかりいただけると思うのですが。

えっ?家族に変人扱いされるからカンベン、って?
では千の声を持つ、カルタ吹き替えの女優さんにお願いしてください…♪

えと、マジでわかんね、というご意見が多かったら、解読書つけます、はい。


ホント、こんなのでごめんよ~~


それでは今宵はこのへんで。
明日もいい日でありますように~~~~~☆☆




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<<お返事で~~~す☆ | はね吉 がらすの森 R-18 | 拍手メッセージありがとうございます^^>>
この記事のコメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-09-27 Thu 04:55 | | #[ 内容変更]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-09-27 Thu 22:28 | | #[ 内容変更]
ああ…ワシの石もダイヤだったら。何十億もの値のつくカラット数を誇る大きさなのに。
素材はカルシウム。卵の殻でも作るつもりだったのかしらん。

「雨やどり」から「秘密の伊豆の」の話にまでかけて、読み解いて下さってありがとうございます!!
そうです、そうなんですよ~~伊豆までキスさえお預けなのです。
もちろん頬っぺたやおでこにもぜんぜん!!
どこまでガード固いんだ、マヤたん!!って思うのよ~~!
で、初めて「好きです」ってなってその日に結ばれちゃうなんて荒業をかまそうと思ったら
マヤたん側に「ああ、ずいぶん我慢させちゃったなぁ…」みたいな思いが無きゃムリかも、って思ったわけです。
マヤたんがつぶれちゃったので、黒沼くんにかわりにシャチョーをいたぶってもらおうかな、とふふふ。
黒沼くん、いいよねぇ~~^^
原田芳雄がイメージです、ふふふ。しぶい!!
毎度ほんとうにありがとうございます☆
あなたのファンより♪

2012-09-28 Fri 00:21 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
Re: おたのしみに
邪魔とゆーか、スパイスとゆーか。ふふふ。
ここで桜小路くんを連れていたら完全に邪魔、なんですが
一人で美味しく料理してくれますよ、黒沼くん。

ありがとうございました~~~☆☆

2012-09-28 Fri 00:23 | URL | はね吉 #-[ 内容変更]
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